スティント(Stint)
「スティント」とは「F1などモータースポーツで、タイヤ交換などの作業を終えてピットアウトしてから次にピットインするまでを区切りの単位にした専門用語」です。日本では普通自動車免許の取得率は年々減少しているようですが、一方では自動車のモーターレースは今でも世界最大規模のスポーツビジネスとなっています。この世界は独特の専門用語も多くルールや種類も複雑ですが、スピード感は興奮させるものがありますよね。
スティントの意味とは
「スティント」の意味は以下の通りとなります。
(1)モータースポーツで使われる専門用語で、主にピットアウトからピットインするまでの区間でのピットストップ毎の単位となる。
(2)英語表記「stint」を直訳すると「切り詰める」「出し惜しむ」「割り当ての仕事や期間」となり、モーターレースのピットアウトからもう一度ピットに入るまでの区切り単位などの事。
「スティント」は英語表記「stint」で、元々は直訳した「切り詰める」「出し惜しむ」「割り当ての仕事や期間」という意味で使われていましたが、日本の場合は「F1(フォーミュラワン)」などのモータースポーツで使う専門用語となっています。基本的な意味は直訳の「仕事量や仕事期間」に倣って、ピットアウトからピットインするまでやスタートからピットインするまでといった「ある一定区間」の間隔・回数・タイムなどで用いる表現です。よって、レース中の解説者が「先頭マシンが第1スティントに入った」と言えば、「スタートして最初(1回目)のピットインした」という意味になります。要するにスタートからゴールまでを1周とカウントするのに対し、ピットイン(ピットアウト)の回数や走った距離やタイムなどを調べるのに便利なので用いられています。またF1などの場合はピット作業でタイヤ交換をするのもタイムに含まれるので、極端に言えばどんなにレースを速く走ってもピット時間があまりにも遅ければ台無しで無意味になります。そんな事からピット作業の時間やタイムも含めて「スティント」が重要視されるのです。
スティントの由来
「スティント」の由来は残念ながら不明ですが、モータースポーツの界隈では1990年代後半頃から使われるようになり、当初はF1やル・マンのレースで専門家や関係者が使っていたのですが、その後は他のカーレースやファンなども専門用語として用いるようになって定着をしていきます。
スティントの文章・例文
例文1.F1は第1スティントで10週ぐらいは走るものだと思ったら、数周走ってトラブルが起こったみたいで再びピットに戻ってきた。
例文2.耐久レースならスティントの間隔をどれだけ長くするかが鍵になりそうだ。
例文3.第1スティントの時は晴れていたが、その後雨が降ってきたので多くの車がこれから第2スティトになるだろう。
例文4.ライバルと比較するとラップタイムは優っているが、スティントタイムは遅くなるので何とかしなければならない。
例文5.ベテランのドライバーやスタッフならスティントも回数を重ねた後半の方がタイムが良くなりそうだ。
「スティント」を使った例文となります。
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スティントの会話例
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続々とタイヤ交換でピットインが始まったな。
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それは急に雨が降れば、タイヤ交換するしかないからね。
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もしかして今日のレースは、運命の第1スティントで明暗を分けるかもしれないな…。
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いつもF1を観ると、スティントの度にそれを言うよね。
F1中継をテレビ観戦している2人の会話内容です。
スティントの類義語
「スティント」の類義語には「トラック」「セクター」「ファーストスティント」「セカンドスティント」「インフィールド」などの言葉が挙げられます。
スティントの対義語
「スティント」の対義語はありません。補足として「スティント」が頻繁に使用される「F1」は「フォーミュラ1」の事で「フォーミュラ」とは「タイヤと運転手がむき出し状態のレーシングカー」となるので、「フォーミュラ」の対義語は「一般車」や「普通自動車」です。
スティントまとめ
F1などのモータースポーツ世界の専門用語が「スティント」です。レース業界で誕生した独特の表現で、タイヤ交換などレーシングカーの整備をするピットを含めた回数やタイムとなり、ピットアウトから次にピットインするまでの区画といった使われ方がされます。