ストップロス(stop-loss)
「ストップロス」は新規注文や決済注文の際に使う注文方法で、日本語訳では「逆指値注文」となります。どちらかと言うと指値注文の「リミットオーダー」と比べると、実際に取引をしていないと理解し辛いですが、本質的な中身は同じなのでこの機会に覚えてみて下さい。
ストップロスの意味とは
「ストップロス」の意味は以下の通りとなります。
(1)指値注文の「リミットオーダー」と逆な考えで、新規注文の場合なら指定した価格よりも高くなったら買い注文、又下がったら売り注文を入れる方法。
(2)株やFX取引の際、新規注文なら相場の勢いに乗って注文ができ、決済注文なら損失限定や利益確定の手段として好まれる取引方法。
(3)日本語訳では「逆指値注文」で、「損切りライン」や「損切りオーダー」等と同義扱い。
逆指値注文「ストップロス」の理屈は、指値注文「リミットオーダー」と比較すると分かり易いです。例えば、株やFX取引の場合で、これから新規の買い注文を入れるとします。買い注文とは、これから値が上がると予想するもので、その後実際に値を上げたならある程度のところで決済すると利益になります。買い注文を入れる時に、投資家の考える方法は二つです。一つは指値注文「リミットオーダー」で、価格が少し下がったところに注文を入れて、その後決済をする。しかし、この注文だと下がるというのは勢いがない場合もあるので、そのままズルズルと下がる可能性も秘めています。対する、今回の逆指値注文「リミットオーダー」は、価格がさらに上がったところで注文を入れているので、「高い値段を勢いに乗って買う」という考えになります。理屈としては、そのままさらに価格が上がると思っているので、買い注文を入れたのです。もちろん、先ほど同様に買い注文が通った後に一転して下がる事もあるので、どちらの取引方法が正しくて間違っているとは言えません。しかし、相場の勢いに乗る所謂「ブレイク」を狙った方法である「ストップロス」は、変動が激しい相場の時にはこちらを好む投資家も大勢います。
ストップロスの由来
逆指値注文「ストップロス」について、残念ながらいつ頃どの様な経緯で誕生した等は分かっていません。日本の場合はネット証券の先駆けであるカブドットコム証券が、他社よりもいち早く2000年に逆指値注文を導入しサービスを開始しました。現在では、当初の株取引だけでなくFXや先物などあらゆる金融商品で、この取引方法が採用されています。
ストップロスの文章・例文
例文1.ストップロスとリミットオーダーを駆使して、今年の相場に参戦したが、無残にも失敗続きと損失膨らみで退場した。
例文2.ストップロスとはブレイクアウトを狙った手法であり、勝率は低くなるが一度の利益は大きくなり、長期的には有効な方法とされている。
例文3.ストップロスは下げ相場で新規注文を入れるのが、合っている気がする。
例文4.ストップロスを組み合わせたOCO注文がより実践で使える。
例文5.FX取引ではストップロスやリミットオーダーは、最早定番中の定番注文である。
「ストップロス」をどのように使うのか等々についての文章です。
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ストップロスの会話例
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結局、ストップロスとリミットオーダーの注文って、どちらが簡単だったり勝ちやすいの? その人次第かも知れないけど、どっちでも負ける俺って才能がないのかな?
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どんな手法や取引方法でも、負ける人が圧倒的に多いのが投資だから、気にする必要がないよ。
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それって、慰めで答えになっていないよ!
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そうだね。えーと、勝率が良いのは多分、指値注文であるリミットオーダーかな。それで、勝率が低いけど一度の利益が大きいとされるのが、ストップロスの注文。何と言っても相場の勢いに乗る注文だからね。それで、どっちが簡単なのかは、んー、分からない。
「ストップロス」と「リミットオーダー」についてアドバイスを求める男性への回答です。
ストップロスの類義語
「ストップロス」の類義語には、「リミットオーダー」「マーケットオーダー」などの言葉が挙げられます。
ストップロスまとめ
「ストップロス」とは逆指値注文の事で、より一般的な指値注文「リミットオーダー」の逆を意味する方法です。相場の勢いに乗る注文となり、買い注文なら現在値よりもさらに高くなったところで買う事になり、俗に言う「高値更新での買い」であり「ブレイクアウト」となります。