スマホ遺書(すまほいしょ)
｢スマホ遺書｣とは｢遺書やエンディングノートをスマホのアプリで作成する事｣です。デジタル社会の急成長と超高齢化社会が隣り合わせな日本では、これまでの常識を打ち破り柔軟に法律も変える必要が迫られています。その代表となりそうなのが遺書のデジタル化で、法整備がされた昔はまさか遺書がデジタル化されるとは考えもしなかったので自筆のみ効力がありますが、今後はそんな事では時代遅れになります。
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スマホ遺書の意味とは
｢スマホ遺書｣の意味は以下の通りとなります。
(1)スマートフォンで気軽に作れるアプリ｢遺言アプリ｣や家族などに自由にメッセージを残す｢エンディングノートアプリ｣などが多数登場をしてきて、デジタル社会ならではの新しい形での｢言葉を残し記録するサービス｣として注目されている。
(2)スマートフォンで遺言のひな型を作成するアプリなどの総称。
｢スマホ遺書｣はスマホの｢遺言アプリ｣や｢エンディングノートアプリ｣などの総称で、要するにスマホを使って家族など大切な人へメッセージを残すサービスとして注目を集めています。これはLINEといったメッセージ的な軽い気持ちで書くものから、相続などに関する本格な遺書の両方を含めたもので、誰もがいつでも簡単に思い立ったら書けるので、新しいデジタル化の流れが遺言にも影響を与えたと受け取られています。一方では厳密には財産分与などは自筆でないと法的効力がないので、まだ当人の気持ちなどを書き残す気軽な手段といった位置づけになっていますが、政府などが｢デジタル遺言制度｣の導入に向けて本格検討を開始したので、もしかしたら近いうちに法的効力を持つ｢デジタル遺言｣や｢スマホ遺書｣が定着をするかも知れません。これらのデメリットとしてはデジタルの遺書となるのでコピーや他人が作るのも簡単なので、その辺りの問題解決として生体認証パスワードなどの導入が検討されています。アメリカなどではオンライン上で遺言書を管理し、本人が亡くなると登録した各SNSから退会させアカウントを完全削除するまでのサービスを請け負っていて、日本でもこのようなサービスはいずれ本格的に導入されるでしょう。最後に｢遺言アプリ｣の有名アプリは｢Husime.com(フシメドットコム)｣の｢デジタル遺言書｣、遺書動画サービス｢ITAKOTO｣、株式会社ユニクエスト｢タイムカプセル｣で、｢エンディングノートアプリ｣は生活総合情報誌｢はいから｣の｢100年ノート｣、三菱UFJ信託銀行の｢わが家ノート｣などがあります。
スマホ遺書の由来
｢スマホ遺書｣などに関連した言葉は2018年頃から登場をし始め、この時代はスマホが大分普及していたので関心を持つ人が多くなったようです。そして｢日本初の新しい遺言｣というキャッチフレーズで2020年3月25日からサービスを開始したのが、株式会社ユニクエストによるLINEを使った｢タイムカプセル｣です。
スマホ遺書の文章・例文
例文1.盲腸で入院した時は家族や友人の誰一人見舞いに来ず、その寂しさとイライラを紛らわす為にスマホ遺書に憎しみを込めた恨み辛みを書いていたら新人看護師に見つかってしまい気まずかった。
例文2.高齢な親父はスマホ遺書を書くために最新iPhoneを店員に言われるまま購入し、早速店員と一緒に遺書を作っていたら、あまりにも親切対応で感動してしまい遺産の一部をこの店員に分けると決めてしまった。
例文3.スマホ遺書のデータが運営元やグーグルなどに抜き出され、それが裏社会の半グレどもにわたって、また高齢者の自宅が襲われ金品が盗まれる事件へと繋がっていく循環型社会だ。
例文4.スマホのバッテリー不足や大手キャリアだけが楽に儲けるこの腐ったシステムの文句をスマホ遺書には書こうと思っている。
例文5.亡きアイドル事務所創業者のスマホ遺書には被害者への謝罪の言葉などは絶対に皆無で、己が世界最悪の変態だと自覚もせずだから後を継ぐ事務所連中も常識を持ち合わせていない。
｢スマホ遺書｣を使った例文となります。
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スマホ遺書の会話例
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うちの親父が珍しくスマホをずっと触っているから、何しているのかと覗いたら…。
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投資でもやっていたんですか？
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それがスマホ遺書をずっと調べているんだよ。その小さな背中を見ていたら、少し寂しくなってきて…。
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お父さんもそういう年なんですよ。先輩もギャンブルに明け暮れないで、少しは親孝行しないとダメですよ、って実は私もですけど。
職場の同僚同士による父親が｢スマホ遺書｣を調べていたという内容です。
スマホ遺書の類義語
｢スマホ遺書｣の類義語には｢デジタル遺言｣｢デジタル遺言制度｣｢スマホ遺言書｣などの言葉が挙げられます。
スマホ遺書の対義語
｢スマホ遺書｣の対義語には従来の自筆による｢遺書｣｢遺言｣｢書置き｣｢遺言状｣｢エンディングノート｣などの言葉が挙げられます。
スマホ遺書まとめ
スマホのアプリを利用して作成する様々な遺書やエンディングノートを｢スマホ遺書｣や｢デジタル遺言｣と言います。近年はスマホが高齢者にも普及しているので自筆だけでなくスマホのアプリで作成する人も多く、現法では法的効力はありませんが家族などに残す大事なメッセージとなっています。政府もこの動きに注目し｢デジタル遺言制度｣の検討を開始したので、近い将来は｢スマホ遺言｣が法的効力を持ちネット上に大切に保管される時代が到来するでしょう。