セレンディピティ(Serendipity)
「セレンディピティ」とは「ビジネスにおける大事な概念『偶然の産物』」です。実力や能力が高い人の方が仕事をてきぱきとこなせますが、だからと言って画期的なアイディアが生み出せるとは限りませんよね。優秀さと発想力は別物で、だから好奇心などを日頃から持ち合わせて「セレンディピティ」が起きる準備をしておく必要があります。
この記事の目次
セレンディピティの意味とは
「セレンディピティ」の意味は以下の通りとなります。
(1)イギリスの小説家・ホレース・ウォルポール氏が作った「偶然の産物」などを意味する造語が転じて、ビジネスや経済用語として偶然による新しい発見やアイディアなどを指す専門用語。
(2)偶然や幸運から新しいビジネスチャンスや経済成長に繋げるなどの意味となるビジネス用語。
「セレンディピティ」は元々はイギリスの小説家・ホレース・ウォルポール氏が生み出した造語で「偶然の幸運」といった意味があります。それが現在はビジネス・マーケティング用語として、偶然や幸運による新たなビジネスチャンスや経済成長などで用いられる専門用語となっています。と言うよりも、ビジネスにおいても偶然や幸運は必要として、その為にはこれらを引き寄せる地道な努力が大事という事なのでしょう。要するに仕事は誰しも必死に努力をしているが、最終的に大きな成功を収めるか否かの差とは閃きがあるかないかや、小さな点を見過ごさなかったなど細部が分けるという事なのでしょう。だからある発想をチャンスとして行動するか、それとも無駄だと諦めて何もしないのもその人次第であり、結果的には偶然や幸運という言葉で片付けられます。よって、「セレンディピティ」はビジネスでの新たな発見を促す概念的な言葉で、前向きな気持ちやチャレンジ精神の一つにもなっています。
セレンディピティの由来
「セレンディピティ」はイギリスの小説家・ホレース・ウォルポール氏が1754年に友人へ送った手紙の内容で用いた表現です。ペルシャの民話集「セレンディップの3人の王子」の内容から「偶然の幸運」を編み出し、それが友人への手紙だけでなく大勢に共感され特にビジネス用語として広まっていきました。
セレンディピティの文章・例文
例文1.企業向け後援会で胡散臭いコンサルが舞台上で「成功者は全員がセレンディピティを引き寄せ、私もそんな一人であります!」と語ったら、何人ものサクラらしき人物がドッと喝采を送り思わず白けてしまった。
例文2.セレンディピティ程度で成功するなら誰も苦労はしない。
例文3.日本経済に足りないのはセレンディピティの本質を見抜く力である。
例文4.セレンディピティに気付くには、幼少期から好奇心をもつ事が大切である。
例文5.私も彼もセレンディピティビジネスを語った詐欺の被害者である。
「セレンディピティ」を使った例文となります。
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セレンディピティの会話例
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課長から君はセレンディピティが足りないって指摘され、はぁスミマセンって答えたけど、どうも納得できないんだよな。
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そんな課長なんて無視でいいじゃん。
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だいたいセレンディピティって、幸運や偶然を手にするといった意味だけど、そんなのは結果論じゃん。上手くいけば幸運、悪ければ不運でしかない。
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親ガチャみたいなものよね。
職場にて「セレンディピティ」と指摘された部下が愚痴を零すという内容です。
セレンディピティの類義語
「セレンディピティ」の類義語には「ラッキー」「幸運」「僥倖」「思いがけない収穫」「幸い」「アイディア」「発想」などの言葉が挙げられます。
セレンディピティの対義語
「セレンディピティ」の対義語には「不運」「不幸」「不幸」「運がない」「失敗」「災難」「難儀」「面倒」「奇禍」などの言葉が挙げられます。
セレンディピティまとめ
以上がビジネスにおいて概念的な幸運や偶然を意味する「セレンディピティ」についての解説でした。何か新しいサービスや製品のアイディアが生まれるにはその人にひらめきが起こる土壌を持ち合わせているのが大切で、だから常に好奇心を持ったりチャレンジをして「セレンディピティ」を迎え入れられる体制を取っておくのです。それを踏まえて仕事では幸運や偶然が大切という事なのでしょう。