新型コロナウイルスが世界そして日本で大きな拡大に歯止めがかからない中、ソーシャルディスタンスという言葉が社会に広く浸透されてきました。このソーシャルディスタンスの意味とそして正しい行動を理解しておく必要がありますので、ここでわかりやすくソーシャルディスタンスについて解説をしていきます。
この記事の目次
ソーシャルディスタンスの意味とは
ソーシャルディスタンスとは「社会的距離」という意味の言葉となります。
この意味だけではわかりにくいので、今回新型コロナウイルスにおいてのソーシャルディスタンスについて、わかりやすく説明をすると、新型コロナウイルスの様な感染症の拡大を防ぐために人と人と距離のことを指しており、具体的にその距離は2Mとされています。一定以上の距離が保たれることで3密の状況を回避して、クラスターの発生を防ぐ狙いもあります。
このソーシャルディスタンスを保つ目的は感染者と非感染者の接触の可能性を軽減させて、病気の感染数、罹患率と最終的には死亡者数を減らし、感染者を根絶させることにあります。医薬品・医療品を使わず感染証の拡散の速度を下げる方法であり、今回の新型コロナウイルスのような、飛沫感染をする感染症においては非常に有効とされています。
【2020年5月14日追記】
安倍首相が会見を本日夜行い、4月7日に出された5月6日までの緊急事態宣言(後に5月14日まで延長)については、北海道、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、京都府、兵庫県の8都道府県以外の39県については緊急事態宣言が解除されました。残る8都道府県は現在の所、5月末まで延長されました。その理由としては、安倍首相は「東京や大阪ではピーク時の6割程度まで重症患者が減っているものの、まだリスクが残っているため」と話しています。また1週間後の5月21日にを目途に再度専門家会議を開き、今回解除基準となった(1)感染の状況(2)医療提供体制(3)監視体制の3つに照らし合わせて再度判断するとしています。
もちろん8都道府県は早期解除の可能性もありますが、それ以外の39県についても、緊急事態宣言が解除されたからと言って、警戒を解いた生活をしてしまえば、「感染者の増加スピードが高まってくれば残念ながら2度目の緊急事態宣言もあり得る」と言っている様に、こういった時にこそソーシャルディスタンスを正しく保ち、正しい衛生策を取り続けていく国民の意識が問われているのです。
ソーシャルディスタンスの由来
ソーシャルディスタンスの由来は「ソーシャルディスタンシング」とも呼ばれ語源である英単語「social distance」または「social distancing」から来ています。元々は社会学用語であり、別の意味をもつ言葉ですが、大きく社会に認知をされたのは、新型コロナウイルスの影響によるものではないでしょうか。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、この「ソーシャルディスタンス」を取り入れている場所や人の意識が大きく変わりました。例えばスーパーやコンビニなどでも、2M以上の距離を持ってレジを待つように指示がされていますし、電車やバスなどでも一定以上の距離をあけて乗客が乗っています。
内閣官房・新型コロナウイルス感染症対策
この内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室から発表をされている内容をよく読み、正しい行動を心がけていきましょう。
ソーシャルディスタンスの文章・例文
例文1.新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、電車でも乗客は意識的に隣の席との間隔を1席以上空けるといったソーシャルディスタンスが保たれている。
例文2.最近では電車やバスでも利用者それぞれがソーシャルディスタンスを意識しているようで、座席に余裕があっても詰めて座る人が少なくなった。
例文3.狭い空間ではソーシャルディスタンスを保つことが難しいため、適度に換気などを行う必要がある。
例文4.ソーシャルディスタンスを実施することは、感染症の拡大防止対策になる。
例文5.買い物をする際、レジに並んだらソーシャルディスタンスが実施されていた。
ソーシャルディスタンスを保つことで3密を回避して、それが新型コロナウイルスの感染拡大につながるのです。
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ソーシャルディスタンスの会話例
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ソーシャルディスタンスをいかに個人が意識していくかが、緊急事態宣言が一部解除された今大事になってくるよね!
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物理的な距離を置くことによって飛沫感染などを防ぐことができる訳だから、意識次第で感染を防止することが出来るわよね。
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9割の人が真面目にやっていても、1割の人が意識の低い行動をする事で、感染拡大しては意味がないから、周りにもしっかりと注意喚起していくようにする!
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民度や衛生レベルが高いと言われる日本でまずみんなの力を結集して、この苦境を乗り切りたいね!
様々な業界でソーシャルディスタンスが実施されており、新型コロナウイルスを拡大防止には個人それぞれが最大限の努力が求められますが、営業自粛が長く続くことで飲食店などの売上減少からの倒産も懸念されており、自粛と経済活動再開のバランスは非常に難しい所です。
ソーシャルディスタンスの類義語
「ソーシャルディスタンス」と関連する言葉には「パーソナルスペース」「3密」「クラスター」「飛沫感染」などがあります。
ソーシャルディスタンスまとめ
今回は「ソーシャルディスタンス」について詳しくご紹介していきました。ソーシャルディスタンスを正しく保つ事は自分自身が感染しない事ももちろんですが、万が一感染していて症状が出ていなかった場合でも、周りへの感染を防ぐ意味もあるのです。1人の軽々な行動が大事な人を苦しめたり、命の危機に晒すという事はあってはなりません。医療従事者の方々も命をかけて治療にあたってくれています。そういった点もよく考えて行動することが、今求められているのではないでしょうか。