ソーシャル二日酔い(そーしゃるふつかよい)
「ソーシャル二日酔い」とは「コロナ禍でのリモートワークに慣れてしまった弊害で、久しぶりに人付き合いをすると気遣いから酷く疲れてしまい体調不良に陥る事」です。要するに画面越しのコミュニケーションなら問題ないが、リアルな付き合いになると想像以上に疲れて体が悲鳴を上げてしまうのです。それがまるで二日酔いのようだとして「ソーシャル二日酔い」と呼びます。
この記事の目次
ソーシャル二日酔いの意味とは
「ソーシャル二日酔い」の意味は以下の通りとなります。
(1)コロナ禍社会となり大学生や若い社会人に多い社会問題で、リモートでの仕事や飲み会が増えて人とリアルに接しなくなったので、実際に対面する機会があると気を遣い疲労感を覚える事。
(2)人とのコミュニケーションを苦痛に感じる「人疲れ」で、肉体や精神が二日酔いをしたような症状になってしまう事の呼び名。
”ソーシャル”は「社会的な」「社交的な」「社交界」「社会的地位に関する」、”二日酔い”は「前日の酒が残った状態」「酒酔いが残り吐き気や頭痛などで気分が悪い状態」で、文字通り取ると社会的な交流で気持ちが悪くなるのが「ソーシャル二日酔い」です。しかし、一般人が場違いな上流階級との付き合いで疲れを覚えるのではなく、令和時代やウィズコロナ時代らしいオンライン上のやり取りに慣れてしまった弊害として、実際に人と会って会話をするとまるで飲めない酒を飲んだ翌日のように二日酔いに似た症状を起こしてぐったり疲れてしまうのです。特に若い世代に多いとされ、ネットでのコミュニケーションに慣れると実際の人付き合いは気を遣うので、それが終わって自宅に戻るとドッと疲労感に襲われます。普段田舎で生活している人が用事で東京に行くと、人混みに圧倒され頭痛や疲れを覚えるのと一緒で、要するに慣れない事をすると人は体調不良に陥るのです。また、自宅ではマスクを外していますが対面ではマスク着用なので、それで長時間話すと息苦しさから体調不良になるとも言われています。
ソーシャル二日酔いの由来
「ソーシャル二日酔い」は英語表記「social hangover」として、コロナ禍に突入した2021年頃から欧米各国で問題視されるようになり、日本では2022年4月になって日本経済新聞やテレビ朝日の情報番組「モーニングショー」が取り上げ始めて世間に大きな反響を呼びました。
ソーシャル二日酔いの文章・例文
例文1.コンビニに行くだけでも疲れを覚えるのはソーシャル二日酔いだと判明したが、これからどうすれば普通の体に戻るのか誰か助けて欲しい。
例文2.ソーシャル二日酔いを知って、人間の体とは実に面白いものだと改めて思い知った。
例文3.筋トレやランニングをして体を日々鍛えているので、ソーシャル二日酔いなどは単なる甘えだと思っていたが、いざ久しぶりに出社すると体が疲れて仕方がないのでまだ筋トレが足りないと情けない限りだ。
例文4.ソーシャル二日酔の記事を読んで、確かに人付き合いがいちばん心身を疲労させると納得した。
例文5.東京の満員電車をコロナ禍のリモートワークで離れ、数か月振りに出社で改めて体感すると確かにソーシャル二日酔いになってしまう気持ちが理解できるほどあれは酷い有様だ。
「ソーシャル二日酔い」についての例文となります。
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ソーシャル二日酔いの会話例
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あー、頭が痛いなー。これは二日酔いだな。
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昨日、遅くまで飲んでいるからよ。リモート飲み会であそこまで飲めるのって、もうアル中で入院レベルじゃないの。
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まあな。その前はソーシャル二日酔いだったから、その憂さ晴らしで思わず酒が進んで…、反省しています。
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ソーシャル二日酔いと普通の二日酔いを繰り返すのは、あなたぐらいよ。しっかりしてね。
「ソーシャル二日酔い」と「二日酔い」についての夫婦の会話となります。
ソーシャル二日酔いの類義語
「ソーシャル二日酔い」の類義語には、「SNS疲れ」「リモート疲れ」「テレワーク疲れ」「メンブレ」などの言葉が挙げられます。
ソーシャル二日酔いまとめ
「ソーシャル二日酔い」はコロナ禍ならではの新語で、リモートワークなどに慣れてしまった体で久しぶりに人と会って会話や仕事をすると、気遣いなどから体調を崩したような疲労感や倦怠感に襲われてしまう症状です。二日酔いの症状に似ている事から欧米で言われ始め、それが日本にも広まっていきました。