ゾーニング(zoning)
新型コロナウイルスによって感染者の被害拡大を防ぐために行ったはずの隔離処置。しかし、豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」の中では、感染者がいる区域であるレッドゾーンと非感染者がいるグリーンゾーンの区分けが全くされていなかったと岩田教授が指摘しました。
このことを受けて、政府の対応は果たして正しかったのかが問われています。今回は、その論点となった「ゾーニング」について詳しく見てみましょう。
ゾーニングの意味とは
ゾーニングは、さまざまな分野で使われています。しかし、この言葉は基本的には「区分けを行う」「区画」といった意味を持ちます。
ゾーニングの由来
新型コロナウイルスに関して言うと、感染症の専門家・岩田健太郎さん(神戸大学医学研究科感染症内科教授)がこの船の様子を見たうえでYouTubeで個人の見解を発信したことがきっかけです。
その私見において、感染症対策のルールを無視したひどい状態だと形容したのです。岩田教授はアフリカ・シエラレオネにてエボラ出血熱対策や中国でSARS対策の様子も見ていた専門家です。感染者がいるレッドゾーンにおいては防護服を着用し、非感染者がいる区画グレーンゾーンでは防護服を脱いで活動するというゾーニングの観点がまったくなく、船内全体が感染するリスクが非常に高い状態であるとしました。
このようにして、感染症リスクに対してゾーニングはとても重要になるのです。
ゾーニングの文章・例文
例文1.ゾーニングによって、感染リスクが高いところとそうでないところが分けられているべきだ。
例文2.このゾーニングが行われていないとしたら、政府の対応はずさんなものだったことになる。
例文3.感染症リスクを考えるときには、このゾーニングは必要だ。
例文4.ゾーニングで感染症を完全に防ぐことはできない。
例文5.隔離された船内でも、ゾーニングができていたらもっと感染者が少なくなっていただろう。
このようにして、ゾーニングしているかそうでないかは大きく異なります。
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ゾーニングの会話例
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この岩田教授のコメント見た?今は削除されてしまっているけど、このコメントはなかなか刺激的だったね。
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感染症に対するリスクマネージメントができていないってことは、もし新型ウイルスが日本で起こったらパンデミックになるってこと?
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必ずしもそうなるとは言えないけど、そういう可能性はあるね。
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これを機に感染症リスクに対してもっと柔軟に対応してくれるようにしてくれたらいいのに…
この意見によって、政府の対応策に対する疑義が深まっています。
ゾーニングの類義語
ゾーニングの類義語として、「レッドゾーン」「グリーンゾーン」などがあげられます。
ゾーニングまとめ
この豪華客船から検疫によって陰性だった人は下船を始めています。しかし、この岩田教授の言っていることが本当であるなら、豪華客船内の検疫によって陰性となっていても、感染している可能性は否めません。
今後の調査によって、この対応策は十分だったのかが明らかになってくるでしょう。