タカ派(たかは)
タカ派は強硬派とも言われ、時には武力行使も辞さない力で解決する事を信条としています。現在の日本ではタカ派でも、武力を実行する行動力はありませんが、外国の場合は政権がタカ派の場合は、諸外国や隣国への武力行使は度々あります。それは、ブッシュがイラク戦争、プーチンがウクライナ攻撃などを見ても明らかです。
タカ派の反対を意味するのがハト派で、こちらは穏便に平和的な解決を求める政治スタイルです。元々はどちらも政治用語で、外国では今でも普通に使われますが、日本では公に報道しない雰囲気があります。もちろん調べれば簡単に安倍政権や閣僚などがタカ派であるのは明らかですが、それよりも金融経済用語としてタカ派やハト派を使用する傾向です。
タカ派の意味とは
政治的に強硬な姿勢を取るのがタカ派で、それは経済の面でも同じ意味合いとなります。タカ派は積極的に行動し発言するイメージや傾向があるので、度々ハト派よりも大衆から支持を集めるようになります。それはトランプ、プーチン、習近平に留まらず、日本でも田中角栄や小泉純一郎、現政権を担う安倍晋三までが全員タカ派となります。
しかしハト派の有力者を思い浮かべても、あまり名前が出てこないのではないでしょうか? かろうじて宮澤喜一やその周辺、現職では岸田文雄ぐらいです。外国ではさらに顕著で、オバマ前大統領はハト派とされるぐらいです。
金融経済の面からでは、タカ派は利上げや金融引き締めに積極的であり前向きに対応します。FRBは利上げを何度も行った事からタカ派であり、日銀も以前は慎重派の意見が通るハト派が多数を占めていましたが、現在はタカ派が多数を占めています。現在の安倍政権がタカ派なので、応じる形で自然とタカ派中心になったと見るのが自然です。
対するハト派は利上げに反対であり、インフレ寛容となります。その時々で経済状況も違うので、どちらが正しいと判断はできませんが、昨今は国内外ともにタカ派の意見や声が通りやすくなっているのは事実です。
最近は、タカ派の議員でも経済面ではハト派より、反対にハト派の議員でも経済面はタカ派と状況が複雑になりつつありますが、政治と経済の双方でタカ派の影響力が日に日に増しています。
タカ派の由来
ハト派は平和の象徴である鳩が由来とされますが、タカ派は諸説ありますがハト派ありきの後付けとされます。獰猛な鷹は、平和で大人しい鳩の反対に意味する存在として相応しかったのでしょう。また、アジア圏では鷹に対して、権力者的な意味合いとして使われています。鷹が持っている速さや力強さといったイメージが、鳩に対する鷹として多くが納得し定着したようです。
タカ派の文章・例文
例文1.強硬派の集団や個人がタカ派である
例文2.タカ派が現在の世界各国の中心だ
例文3.タカ派は経済面でも強気な方針をとる
例文4.利上げはタカ派意見が通ったと推測できる
例文5.ハト派とタカ派、そして中立姿勢の中間派もある
タカ派に関する文章を探すと、ネットでは賛否両論で溢れています。現在の世界的な混乱の要因が、タカ派政権による強行的な方法によるのは否めないからです。タカ派がもう少し柔軟な姿勢を容認すると、世に溢れる記事なども変わってきます。
タカ派の類義語
タカ派の類義語には、「非寛容」「頑固」「ラディカル」「国粋主義」などの言葉が挙げられます。また反対語としては穏健な姿勢である「ハト派」があげられます。
タカ派まとめ
政治や経済面で強硬的な姿勢を取る、またはそれを良しとする考えがタカ派です。日本では経済的な言葉として使われ、アメリカや世界経済の今後を展望する際にタカ派やハト派が使われます。一方、国内政治でもタカ派が使われない事はないですが、言葉として強気姿勢が誤解される事もあり、あまり使われない風潮です。タカ派とすると、戦争や軍事に結び付けるのでその配慮と推測できます。一般には、強気発言をする政治家や有力者をタカ派と括るのはあります。またアメリカではタカ派の代表格とも言えるトランプ大統領の発言・行動による「トランプリスク」も囁かれています。