タパス(Tapas)
「タパス」とは「肉やサラダなどを小皿料理として食べるスペインの伝統的な食文化」です。一品がドカッと大皿や大鍋で食べるのを好む人がいれば、いくつもの料理が小皿となって少しずつ沢山の品を食べたい人もいると思います。豪快に腹一杯食べたいなら大皿や大鍋で、小食なら小皿料理の方が合っている気もしますが、歴史や文化的にはその地域で採れる食料資源次第のところも大きかったようです。豊富な食べ物があれば自然と料理がいくつも作られ、逆に限られたものしかないと料理数も限られるのでしょう。すると、スペインは昔から肉や魚に野菜も豊富で独特の料理文化が育みやすい土壌があったようです。
タパスの意味とは
「タパス」の意味は以下の通りとなります。
(1)スペインの伝統料理の中でも小皿料理の総称で、肉・魚・ハム・サラダなど特にワインに合う料理を指す。
(2)スペイン人の生活に密着する居酒屋的な料理店「バル」で出される前菜的な小皿料理の事で「タパ」とも呼ぶ。
「タパス」は英語表記「tapas」となり、スペインの伝統的な小皿料理の事です。特に「タパス」発祥の地とされる南部に位置するアンダルシア地方では日常的に食べられ、スペイン料理とワインといったお酒を楽しむ日本で言えば和風居酒屋や和風料理店のスペイン版「バル」では、肉・魚・ハム・サラダに加えてチーズやソテーやオリーブ料理などを小皿で食べるのが食文化となっています。深堀りすると、当然ながら昔の伝統的な店と現代風の店、地元客や観光客に人気の店などで違いもありますが、小皿料理を「タパス」と扱うのは共通していて、また大抵の店ではお酒を頼むと「タパス」が一品ついてきます。因みに「タパス」と良く似た「ピンチョス」は一口料理となり、さらに小さいお皿に乗っていて気軽に食べる料理となります。
タパスの由来
「タパス」は10世紀頃の古代スペイン・カスティーリャ王国が始まりとされ、当時の王様・アルフォンソ10世が病気で苦しんだ際に食事の合間に少量の料理を小皿で食べるようにしたら体調が回復し、そこから庶民にも広まったとされています。語源としては「タパ」は「蓋をする」という意味で、アンダルシアの料理店の客が酒を一口飲む度にグラスの上にパンや肉を置いて蓋をするような行為をした事からとも言われています。
タパスの文章・例文
例文1.友人の紹介で知り合った彼女はスペイン人とのハーフで毎日絶品のタパスをいくつも作ってくれたが、俺の年収が嘘だと知ると何事もなかったように姿を消した。
例文2.バルに入ってタパスを何皿も注文してワインをがぶ飲みし、店内のサッカー中継を観ながら他の客と盛り上がって、朝方間際に千鳥足で家路に向かうのが週末ルーティンだ。
例文3.スペインのタパスなどの料理は確かに美味いが、味が濃すぎるので辛い。
例文4.マラドーナやメッシにイニエスタもスペイン・バルセロナ時代はタパスを食べてスーパープレイを連発していたと思うと、確かに感慨深いところはある。
例文5.スペインへ料理修行に出掛けた兄が正月休暇で戻ってくると、タパスを披露してくれるのが何よりも楽しみだ。
「タパス」を使った例文となります。
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タパスの会話例
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昨日は楽しかったなー。
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それはあれだけタパスを食べて、ワインを飲んで騒げば、楽しいに決まっているでしょう。
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久しぶりの飲み会で、それも好物のスペイン料理店だったから、ちょっとはしゃいだけど…、やっぱり周囲は引いていた?
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新人の子とかはスマホばかりで、ずっと静かだったでしょう? あれだけ飲み会でも無表情の無感情だったのに、それも覚えてないの?
職場の飲み会翌日の同僚同士の会話内容です。
タパスの類義語
「タパス」の類義語には「ピンチョス」「つまみ」「小鉢」「前菜」などの言葉が挙げられます。
タパスの対義語
「タパス」の対義語には「大皿料理」「メイン」「メインディッシュ」「豪華料理」「主菜」などの言葉が挙げられます。
タパスまとめ
スペインの伝統的な小皿料理を提供するスタイルが「タパス」です。スペインに多い居酒屋的な店では仲間達がワインなどを片手に談笑しながら、テーブルに乗せられた肉や魚やサラダなどの小皿料理「タパス」を食べるのが食文化となっています。