ダッドスニーカー(Dad Sneakers)
「ダッドスニーカー」とは「90年代に流行ったハイテクスニーカーのような外観が特徴の運動靴」です。現代は何が流行るか予想もできないので、かつてはダサいや古いとされたものでも時間が経過すると逆にオシャレや新鮮と若い世代から高評価で人気を獲得するケースが多々あります。その典型例でもある「ダッドスニーカー」の解説です。
この記事の目次
ダッドスニーカーの意味とは
「ダッドスニーカー」の意味は以下の通りとなります。
(1)直訳した「父親のスニーカー」から「休日の父親が履くようなダサいスニーカー」の事だが、令和世代の若者には逆に新鮮に写り2018年頃から人気となったレトロな外観と高いソールを併せ持つ運動靴。
(2)スペインの高級ブランド「バレンシアガ」が2017年に発表したレトロ風スニーカーが発祥で、その後は追随メーカーが相次いで類似品を発売した事から一連のスニーカーに対する総称。
”ダッド”は英語表記「dad」から「父親」「パパ」「親父」、”スニーカー”は同じく英語表記「sneakers」から「運動靴」「天然皮革や人工皮革とゴム底からなる運動用靴」で、休日の父親が履くようなちょっとダサい感じのスニーカーが「ダッドスニーカー」です。これは1990年代のリバイバルブームや懐古主義の流れの一環で、これまでは音楽や洋服や髪形などで何度も繰り返されてきたのですが遂にスニーカーでも起こったのです。具体的には90年代を想像させるレトロながらも無駄に高機能な外観と高いソールが特徴で、シンプルなファッションを好む令和世代からは逆に新しいと人気になったのです。2022年では2018年ほどブームではありませんが、それでも流行り廃りが激しいトレンドの中で常に高い人気を維持しています。理由としては「バレンシアガ」を始めとした高級ブランドやアディダスにナイキなどの人気ブランドが限定の新作をコンスタントに発売しているので、希少価値や他の人とは一味違うオシャレさがあるからです。他にも洋服はシンプルで、スニーカーは派手というかボリュームある「ダッドスニーカー」にしたアンバランスなファッションを海外スターが取り入れているので、その影響を受けた若者が真似をしたいところもあるようです。
ダッドスニーカーの由来
「ダッドスニーカー」の始まりとされるのは上記の通り、スペインの高級ブランド「バレンシアガ」(BALENCIAGA)が2017年9月に発表したスニーカー「トリプルS」です。まるで90年代に流行ったハイテクスニーカーを想像させるボリュームある外観と底が厚いデザインは忽ち注目を集め、海外だけでなく日本でも大人気になっていきます。
ダッドスニーカーの文章・例文
例文1.友人がダッドスニーカーをプレゼントしてくれたが、トレンドに疎かった自分はバカにされていると思ってゴミに捨ててしまい後から後悔した。
例文2.ダッドスニーカーを履いて気持ち良く散歩をしていたら、かつてのエアマックス狩りのようにヤンキーに囲まれて奪われてしまい、涙ながらに靴下で家まで帰った。
例文3.アメリカではダッドスニーカーを履いたギャングが拳銃片手に強盗を働き、邪魔する者は容赦なく撃ちまくる。
例文4.日本代表もダッドスニーカーで試合をすればクロアチアに勝ったのに残念で仕方がない。
例文5.低身長を気にする知人はダッドスニーカーをシークレットシューズのようだと気に入っているが、今度は骨延長をしてから履くと希望を抱いている。
「ダッドスニーカー」を使った例文となります。
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ダッドスニーカーの会話例
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ボーナスを注ぎ込んで買っちゃったよ。
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何をですか?
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ダッドスニーカーだよ。ダッドスニーカー。これでマッシュルームカットにして新大久保辺りを歩き回れば、絶対にモテるな。
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上司にこんな事を言うのは失礼ですが…、40歳を超えてダッドスニーカーで若い子を狙うのはイタイんじゃないかと…。
職場での上司と部下の会話です。
ダッドスニーカーの類義語
「ダッドスニーカー」の類義語には、「ハイテクスニーカー」「コラボスニーカー」「定番スニーカー」「高級スニーカー」などの言葉が挙げられます。
ダッドスニーカーの対義語
「ダッドスニーカー」の対義語は厳密にはありませんが強いて挙げるなら、「チープスニーカー」「激安スニーカー」「低価格スニーカー」「低価格運動靴」「激安シューズ」「コスパ靴」などの言葉が挙げられます。
ダッドスニーカーまとめ
父親が休日に履くようなダサいスニーカーから名付けられた「ダッドスニーカー」ですが、その名に反して高級ブランドが相次いで新製品を投入した事から世界中のセレブや有名人に若者達から大きな支持を得ました。90年代を連想させる外観が逆にオシャレやセンスが良いとされ、2018年のブームから時間が経過した現在でもトレンドのファッションアイテムになっています。