チェックメイト(Checkmate)
「チェックメイト」とは「チェスの勝利となる相手のキングを取れる詰め状態で、転じて失敗や敗北などの喩え」です。日頃チェスをしなくても「チェックメイト」という言葉は見聞きした事があると思います。チェス以外でも絶体絶命のピンチや追い詰められている状態になると、優位な相手や或いは立場が悪い方が降参のように自ら口にするので、もう勝負が決まり最後の状態と窺えます。
この記事の目次
チェックメイトの意味とは
「チェックメイト」の意味は以下の通りとなります。
(1)西洋将棋「チェス」における相手のキングを取る事が出来る「王手詰め」の状態。
(2)チェスでの「王手詰め」が転じて、計画の頓挫や失敗や敗北などの比喩的表現。
(3)略した「メイト」や「チェックメート」も同義。
「チェックメイト」は英語表記「checkmate」で、西洋将棋とも呼ばれる「チェス」における「王手詰め状態」で、所謂勝負が決まった「詰み」です。将棋の場合は良く似た表現の「王手」では、そこから逃げて最終的には勝負に勝つ事もありますが、チェスの「チェックメイト」は勝負が決まった勝利宣言、或いは敗北宣言で「チェックメイトされた」となります。そこからチェス以外でも他のネットゲームであったり仕事や計画など幅広く「チェックメイト」は使用され、そのどれもで「最悪状態」「打開策が見つからない」「完全敗北」といった際の比喩的表現となります。比喩的表現では明確な使い方や意味は定まっていないので使い手がどのようにも喩えとして用いられますが、基本的には「負け」や「失敗」や「ほぼ負け」に関連させた使い方になります。ですから、将棋の場合は普通は「王手詰め」ですが、友人知人同士の対戦なら敢えて「チェックメイト」としても違和感なく受け入れられます。それ以外でも、不良やヤクザを題材にした漫画やドラマなどでも割と多いセリフの一つで、悪い連中が逃げた相手を追い詰めた際に「袋の鼠」といったニュアンスで「チェックメイト」となります。要は本来なら「チェックメイト」は勝敗が決まった上で使う言葉ですが、比喩的表現なら「ほぼ勝ち」や「ほぼ負け」の断定として織り込み済みで使われるのが多くなります。
チェックメイトの由来
「チェックメイト」の由来はペルシャ語の「王は途方に暮れた」という意味の「Shāh Māt」になります。
チェックメイトの文章・例文
例文1.学生時代は遅刻や欠席が多く、テストは赤点続きと進級が難しいチェックメイト状態だったが、何とか卒業に漕ぎつけた。
例文2.友人とオンライン対戦ゲームをしていて思うのは、こちらが負けそうなのに油断をさせてから一気に攻勢をしかけチェックメイトするやり方に性格の悪さを感じる。
例文3.婚期を逃して人生はチェックメイト確定だが、なぜか自分でも不思議なぐらい余裕で笑顔でいられる。
例文4.ブラック企業ではチェックメイトされても諦めない根性が求められている。
例文5.3年間なんとか営業してきたラーメン屋だが、今月でチェックメイトするのが決まり後はお客さんへの挨拶だけだと思うと、自慢の醤油ラーメンが涙味になってしまう。
「チェックメイト」を使った例文となります。
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チェックメイトの会話例
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今月のローン支払いなんだけど、何とか立て替えてくれないかな?
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ちょっと待ってよ。先月も私が立て替えたのよ。連続は流石に無理。もしかして、給料下がったの?
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下がったというか…、貰っていない…。退職したからゼロなんだよ。
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それって完全チェックメイトじゃない。どうするのよ? 退職金は入らないの? ねえ、どうするの?
夫が妻に内緒で仕事を辞めてしまい生活が苦しくなるという内容です。
チェックメイトの類義語
「チェックメイト」の類義語には、「ゲームオーバー」「詰み」「終章」「試合終了」「破局」「打つ手なし」などの言葉が挙げられます。
チェックメイトの対義語
「チェックメイト」の対義語には、「打開」「突破」「光明」「希望の光」「先が見える」などの言葉が挙げられます。
チェックメイトまとめ
「チェックメイト」はチェスで相手のキングを王手詰めにした事で、もうどこにも逃げ場ない負け状態です。勝敗が決まったと宣言として発する言葉でもあり、それ以外にも計画頓挫や失敗や敗北といった比喩としてチェス以外の様々な場面でも用いられています。