チャタンヤラクーサンクー(ちゃたんやらくーさんくー)
「チャタンヤラクーサンクー」とは「空手における難易度マックスの演武で、東京五輪で銀メダルを獲得した清水選手が得意とする形」です。空手は沖縄発祥の格闘技で、種目は相手と実戦形式で戦う「組手」と、仮想の敵を相手にして攻撃と防御を演武として繰り出す「形」の二つがあります。今回の「チャタンヤラクーサンクー」は「形」における最高峰とされ、空手家にとっては大舞台で繰り出す演武なのです。
この記事の目次
チャタンヤラクーサンクーの意味とは
「チャタンヤラクーサンクー」の意味は以下の通りとなります。
(1)数多く存在する空手の形(型)でも最も難易度が高く、技を繰り出すにはスピード・パワー・キレを必要とされ上級者でないと成し遂げられない。
(2)漢字表記「北谷屋良公相君」で、空手発祥とされる沖縄の空手道糸東流の最高峰の形とされる。
(3)東京五輪の空手女子形で銀メダルを獲得した清水希容選手が得意とする形で、決勝の舞台で披露し話題となる。
「チャタンヤラクーサンクー」(漢字表記「北谷屋良公相君」)は、”チャタンヤラ”は「北谷屋良(沖縄の読谷村に住んでいた空手家)」、”クーサンクー”は「公相君(沖縄を訪れた中国の武術家)」で、二人の名前を合わせたものですが、現在は沖縄をルーツとする空手の形であり世界空手連盟が認定する102の中でも最高難度を誇る云わば究極の形となっています。そんな空手を代表する形「チャタンヤラクーサンクー」を得意としたのが、東京五輪で銀メダルを獲得し一躍有名になった清水希容選手です。決勝の舞台で清水選手が迫力あるスピードやキレで「チャタンヤラクーサンクー」を披露すると、会場からは拍手が鳴り響きました。結果的には残念ながら銀メダルでしたが、その感動や興奮から世間には「チャタンヤラクーサンクー」が一気に広まったのです。因みに空手は沖縄発祥とされ、清水選手が所属する流派の糸東流に加えて松濤館流、剛柔流、和道流を合わせて四大流派と呼んでいます。
チャタンヤラクーサンクーの由来
「チャタンヤラクーサンクー」は元々は明治時代に沖縄の北谷村で活躍した空手家・屋良利正さんによる形だったが、その後沖縄伝統の空手を代表する一人であり戦前に活躍した喜屋武朝徳さんに受け継がれて現在に至ります。
チャタンヤラクーサンクーの文章・例文
例文1.あんなに綺麗な女性がチャタンヤラクーサンクーを披露すると迫力満点だ。
例文2.チャタンヤラクーサンクーは大変難しい空手の形だが、だからこそ決勝の舞台で選手は披露しようとする。
例文3.空手家にとってチャタンヤラクーサンクーを五輪舞台で披露するのは最高の晴れ舞台だ。
例文4.ラーメンを食べていたが、東京五輪の空手決勝でチャタンヤラクーサンクーが始まり見とれたいたら、麺が伸びてしまった。
例文5.空手家なら一度はチャタンヤラクーサンクーをマスターしたいものだろう。
空手家にとって最高の形である「チャタンヤラクーサンクー」についての例文となります。
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チャタンヤラクーサンクーの会話例
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それにしても惜しかったなー。
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本当よね。あれ、採点する審判がインチキしているんじゃない?
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沖縄出身の俺達からしたら、東京五輪の空手で清水選手がチャタンヤラクーサンクーを披露して金メダルを獲得するのが悲願だったのに。
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本当に悔しい。でも、なんくるないさー。
沖縄出身の男女が東京五輪の空手の結果に不満を吐露しています。
チャタンヤラクーサンクーの類義語
「チャタンヤラクーサンクー」の類義語には、同じく沖縄を発祥とする空手の形として「ナイファンチ」「テンショー」「ニーセーシ」「ピンアン」などの言葉が挙げられます。
チャタンヤラクーサンクーまとめ
「チャタンヤラクーサンクー」は沖縄を発祥とする空手の糸東流が受け継ぐ究極めいた形で、世界空手連盟が認定する中でも最高難度を誇ります。それだけに鍛錬を積んだ空手家だけが習得し、今回の東京五輪では決勝の舞台で日本の女子代表・清水希容選手が迫真の「チャタンヤラクーサンクー」を披露したが、残念ながら敗れて銀メダルとなりました。