チラ裏(ちらうら)
インターネット掲示板などを利用している方で、不用意な書き込みなどをしてしまった際、第三者から「チラ裏にでも書いとけ」といった指摘を受けたことがある方はいらっしゃるでしょうか?「チラ裏」とはチラシの裏側を指し示しており、転じて「大した意味を持たない場所」を表した言葉になります。それを踏まえてみれば「チラ裏にでも書いとけ」とは、「そんなどうでもいいことは、どうでも箇所にでも書いとけ」といった指摘を受けたことが解りますね。
今回はそんな意味が解ると少しむっとした気持ちになりそうな「チラ裏」という言葉について、掘り下げをしたいと思います。
チラ裏の意味
チラ裏とは、チラシの裏という言葉の略称であり、転じて「どうでもいい、大した意味や価値を持たない場所、箇所」を指し示した言葉になります。
チラシというものは何もしていなくても、ポストさえあればそこにタダで届くものですよね。この言葉ではその凡庸さを踏まえてチラシの裏はどうでもいい、大した意味を持つ場所ではないとしています。
チラ裏の由来
この言葉の元となっているのは2ちゃんねる掲示板における「ここはお前の日記帳じゃないんだ。チラシの裏にでも書いてろ」というコピペです。またこのコピペの元となっている作品は田亀源五郎という漫画家が描いた「俺の先生」という1990年代初期に生まれたものになります。
チラ裏の文章・例文
例文1.チラ裏にでも書いとけ。
例文2.落書きをするならチラ裏にしてくれよ。
例文3.それチラ裏かと思ったら仕事の書類じゃないか。
例文4.貧乏すぎて日記が買えないためチラ裏に日記を書く。
例文5.純金で出来たチラ裏なら大した価値がないなんて思われないだろう。
たとえ純金であっても書く内容がチラ裏レベルであれば意味はないですよね。
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チラ裏の会話例
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佐藤さん、何かにメモしたいのですが、手頃な紙あります?
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あ、じゃあこのチラ裏にどうぞ。
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ありがとうございます。なんかこれびっしり文字書いてありますけど本当にチラシですか?
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あ!すみませんそれ重要書類でした。
整理整頓が苦手な方は大切な書類の裏とチラ裏を間違えないように注意しましょう。
チラ裏の類義語
チラ裏の類義語として「路傍の石(ろぼうのいし)」や「箸にも棒にもかからない(はしにもぼうにもかからない)」といった言葉が挙げられます。
チラ裏まとめ
チラ裏という言葉は罵倒する場面で用いられる言葉になりますが、チラシという存在について、真面目に考えてみれば決して無意味無価値なものでもありません。チラシを発行する人は発行するためのお金や、投函するための発送料をかけてまで、そのチラシで伝えたいことを伝えようとしている訳なので。まあとは言え必要としていない立場の方からしたらゴミにしかならないというのも頷けることですが。
また、チラ裏にでも書いた方がいいような内容の意見であったとしても、その意見を出すための勇気がどれほどだったのか、わからないという点もあります。それを踏まえればチラ裏という言葉を使っても、その環境がよくなることはありません。チラ裏という言葉を多用する方はその言葉を使って一蹴する前に、その方に意見に少しだけ向き合ってみるのも悪くはないかもしれませんよ。