ツーカー(つうかあ)
「ツーカー」とは「お互いに言葉がなくても通じ合う間柄」を表す言葉です。長い間時間をともにした親友とはアイコンタクトや表情だけで相手の感情を判断できてしまう場合があります。言葉がなくてもコミュニケーションが取れる関係は長年の信頼関係の上で成り立つものです。そんな心で通じ合っている関係を表す言葉である「ツーカー」を解説していきます。
ツーカーの意味とは
「ツーカー」の意味は以下の通りです。
(1)お互いに言葉がなくても通じ合う間柄
(2)言葉は発さなくても意思疎通がうまくいっている状態
(3)以前存在した携帯電話ブランド
多くの時間を一緒に過ごして、お互いのことがわかってくると会話をしなくてもお互いにどんなことを思っているのかを感じとることができます。顔の表情やちょっとしたしぐさで相手の思いを感じ取ることができて、まるで心と心がつながってるような感覚があります。そんな状態を「ツーカーの仲」と言います。言葉で伝えてほしいという人もいるかと思いますが、すでに何十年も一緒に過ごしていると言葉がなくても雰囲気でわかってしまいます。「ツーカー」であることは意識的に生まれるわけではなく、長い間の信頼関係やお互いにすでに胸の内を明かしているような場合に無意識的に生まれることが多いです。
以前はこの「ツーカー」をブランド名とした携帯電話会社があり、携帯電話会社を意味する言葉としても使われていました。
ツーカーの由来
「ツーカー」の由来は、「つ」と「か」(つうとかあ)からです。この二つの言葉はどちらも文の終わりに使う言葉です。「つ」は現在は使われていませんが、現代の使い方で「~だとさ」といった意味があったそうです。「か」は「つ」に対する返答であり「~かぁ」という意味があります。この二つの言葉で意思疎通がうまくいっている様子を表したことが由来です。
ツーカーの文章・例文
例文1.小学校からの友人である彼とはツーカーの仲であり、これからも一緒にいるだろう。
例文2.いつも一緒にいるあの二人組は会話こそないがツーカーの仲としてクラス中に知れ渡っている。
例文3.ツーカーであったあの二人組はいつしか別々に帰るようになってしまった。
例文4.結婚をして40年もたっているあの夫婦はツーカーの仲以上の関係を築いている。
例文5.いつまでも自分の思いを正直に伝えることができないのであればそれはツーカーとは言えない。
「ツーカー」を使った例文です。
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ツーカーの会話例
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君たちはいつも一緒にいるよね。
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もちろん。私と彼女は小学校から一緒で家も近所だからね。
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一緒にいるのは構わないんだけど、デートする時くらいは二人で過ごせないかな。
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気にしないで、ツーカーの仲だから彼女とは喋らなくても平気だから。
デート中のカップルの会話です。
ツーカーの類義語
「ツーカー」の類義語には、「以心伝心」「阿吽の呼吸」などの言葉が挙げられます。
ツーカーの対義語
「ツーカー」の対義語には、「隔靴掻痒」「二階から目薬」などの言葉が挙げられます。
ツーカーのまとめ
ツーカーの仲であることはお互いが無意識的にそのような存在になっていることがほとんどです。どちらか一方があぐらをかいて何も喋らないでいると、相手のことがわかっているつもりでも本当はわかっていなかったといったことになる可能性もあります。基本的にはお互いに言葉にして伝えることが大事なのではないでしょうか。信頼しあっている関係から無意識に生まれる関係である「ツーカー」の紹介でした。