「テレコ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

テレコ(てれこ)

テレコは入れ違い、食い違いを意味する関西方面で一般的に使われている言葉です。「テレコ」と聞いて、そんなの知ってて当然と思った方は関西の方ではないでしょうか?しかしただの方言という訳でもなく色々な業界で使われているビジネス用語なので、関西以外の方にも是非知って欲しい言葉です。今回はテレコについて、意味や由来、例文、類義語などを交えてわかりやすく解説をしていきます。

[adstext]
[ads]

テレコの意味とは

「テレコ」の意味は先述した通り「入れ違い」や「食い違い」「あべこべ」といった意味です。
元は歌舞伎で使われていた言葉で、「二つの違う筋を一つの脚本にまとめ関連付けて一幕ごとに交互に進めていくこと」を「てれこ」と言っていました。それが歌舞伎界から芸能界へ広まり、芸人用語となる過程で意味が変化して全国で使われるようになりました。物流業界、ファッション業界、放送業界で良く使われますが、それ以外の一般的なビジネスでも使われます。

テレコの由来

語源は諸説ありますが、手を加えるという意味の「手入れ」に「こ」という接尾語が付いた「ていれこ」という言葉が「てれこ」に変化した説。
「(て)手を入(れ)れて(こ)交互にする」が略語になって「てれこ」になった説。
「テープレコーダーのA面とB面があべこべになっている状態」から「テレコ」になった説があります。
しかし歌舞伎の世界で使われていた年代を考えると「テープレコーダー」から「テレコ」になった説は間違いだと推測されます。

テレコの文章・例文

例文1.すみません、ここの商品なんですが箱と中身がテレコなので直してください。
例文2.タレントさんの順番テレコになってるから急いで呼んできて。
例文3.担当者さんとテレコで待ち合わせ場所に到着した。
例文4.これA社のですよね?B社の商品とテレコで納品されてませんか?
例文5.どうも計算が合わないと思ったら、この数字とこの数字がテレコになってた。
歌舞伎の世界で使われていた時は「てれこ」と平仮名表記でしたが、一般的には「テレコ」とカタカナ表記です。
ただ口語の要素が強いので、文面ではなく是非会話の中で使ってみましょう。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

テレコの会話例

  • 君!ここのポスター上下テレコになってるから直してくれる?

  • 実は会議で使う資料のページがテレコになっていまして、3時までに作り直さなきゃいけないのでその後でも良いでしょうか?

  • この前はA社とB社の商談場所がテレコになっていたし、君大丈夫か?

  • すみません。今朝もTシャツをテレコで着てしまったので疲れているのかもしれません。

こんなに「テレコ」が出てくる会話もそうそうないかと思いますが、使い方を覚えて自然と会話に入れてみてください。

テレコの類義語

テレコの類義語は「互い違い」「逆さ」「ニアミス」などがあります。また浜松など静岡の西部で使われている方言に「いれこ」という言葉があり意味は「テレコ」と同じです。この「いれこ」も「ていれこ」から生まれたという説があります。

テレコの対義語

テレコの対義語は、それぞれの意思が通じ合っている事を意味する「以心伝心」があげられます。

テレコまとめ

ビジネス用語は英語から生まれた言葉のみならず「テレコ」のように歌舞伎の言葉から生まれた言葉もあり非常に多様です。カタカナの用語ばかりでなかなか頭に入らない!という方も、由来や語源などを知ると親しみが湧いて自然と口にしたくなるでしょう。

最新の記事はこちらから