デゴルジュマン(Degorgement)
「デゴルジュマン」とは「ワイン造り工程で瓶に溜まる白い不純物の澱を取り除く事」です。ワイン造りとはブドウを発酵や熟成させるので、どうしても不純物が瓶などに溜まりやすくなります。それを取り除く作業を「デゴルジュマン」と言います。
デゴルジュマンの意味とは
「デゴルジュマン」の意味は以下の通りとなります。
(1)ワインやスパークリングワインの作業工程で、瓶に集められた塊である澱(おり)を取り除く「澱抜き作業」。
(2)ワイン製造の発酵過程では瓶口に澱が溜まるので、それを強制的に取り除く作業。
「デゴルジュマン」はフランス語「degorgement」で、直訳すると「澱引き」「澱落とし」「口抜き」となります。ワインやスパークリングワインやシャンパンの作業工程では必要不可欠な大変な作業で、発酵過程で生じた塊の澱を瓶口に集めて冷却し、瓶内の気圧によって澱を取り除く作業が「デゴルジュマン」です。完成間近の最終段階での作業であり、失敗をすると全てが無駄になってしまいます。また近年は機械化が進んでいますが、拘りの業者だと手作業なので余計に神経を使うのです。因みに場合によっては機械作業を「デゴルジュマン」、手作業を「ア・ラ・ヴォレ」と区別する場合もあります。
デゴルジュマンの由来
「デゴルジュマン」の由来は残念ながら不明です。ワインの歴史は大変古く中国は紀元前7000年頃、ギリシャは紀元前4500年頃にワインを造っていたとされますが、現在はイラクで紀元前5000年頃に誕生したという説が有力視されています。その後は16世紀にフランスのボルドーなどで生産が盛んになり、ワイン=フランスとして広く認識されるようになります。この頃になると現代にも通じる製造工程となっていたようなので、澱抜きである「デゴルジュマン」も導入されていたと推測できます。
デゴルジュマンの文章・例文
例文1.ワインやスパークリングワインに欠かせられないのがデゴルジュマンである。
例文2.どんなに素晴らしいブドウを使っても、デゴルジュマンをしないと澱が溜まり味を台無しにする。
例文3.ワイン造りは時期が決まっているので、必然的にデゴルジュマンを行う時期も熟成期間によって決まる。
例文4.デゴルジュマンが終わり完成品となって、どれぐらい経過したワインを飲むのが最も美味しいのかは意見が分かれるところだ。
例文5.ワイン通にとってはデゴルジュマンを丁寧にしているかどうかも重要なワイン工房のチェック箇所になる。
「デゴルジュマン」を使った例文となります。
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デゴルジュマンの会話例
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ワインって意外に複雑な製造工程があるんだね。
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それはそうよ。単にブドウを熟成させるだけで簡単に造れるものじゃないのよ。
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澱引きのデゴルジュマンも未だに手作業の場合もあるし、意外な発見があったよ。
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それが分かったら、これからは何も考えずにワインをがぶ飲みするのも控えられるわね。
ワインの製造工程について会話をしています。
デゴルジュマンの類義語
「デゴルジュマン」の類義語には、ワインの製造工程用語である「ドサージュ」「1次発酵」「2次発酵」などの言葉が挙げられます。
デゴルジュマンまとめ
「デゴルジュマン」はワインやスパークリングワインの製造過程で溜まってしまう澱を取り除く事です。この白い不純物である澱があると味も落ちますが何よりも見た目が悪くなるので、ワイン造りでは大変重要な工程となります。