トップハンデ(Top Handicap)
「トップハンデ」とは「競馬のハンデ戦で全出場馬に勝つチャンスを与える為、最も速い馬が1番重い斤量を背負うハンデ」です。競馬とは実力ある馬が順当に勝つレースだと思っていた人も多いでしょうが、実は強い馬が有利にならないようにとハンデを設けたレースも数多くあります。要は強い馬ほど重りの重量が増えるので、弱い馬でもハンデが軽くなるハンデ戦なら勝てるチャンスがあるのです。
トップハンデの意味とは
「トップハンデ」の意味は以下の通りとなります。
(1)英語「top handicap」の直訳「実力1位との差を調整をする設定」から、競馬でのハンデ戦で最も実力ある馬が1番重い斤量を背負ってレースに出場する事。
(2)過去の実績などから強い競走馬ほど重い斤量を背負うハンデ戦において、大本命で最も重い斤量となる競走馬を指す競馬用語。
「トップハンデ」は英語表記「top handicap」から、「トップ」は「1番」「先頭」「先端」、「ハンデ」は「ハンディキャップ」の略語で「スポーツなどで強者を不利にして公平にする事」「勝負事で弱者を有利にするルール」「弱者側から見た強者との差」となり、「強い方を不利にして公平な勝負」にする事が「トップハンデ」で、この意味から様々なスポーツや勝負事で使われる気がもしますが一般的には競馬用語となっています。この競馬用語「トップハンデ」は、レースの中でも特別な「ハンデキャップ競争」を略した「ハンデ戦」のルールとして採用されています。まず競走馬というのは実力の差が激しいので、本命とされる強い馬が勝つことが多いです。もちろん、それでも勝率は20〜30%程度なので他の馬にも勝つチャンスは十分にありますが、これでは殆どが本命を狙って馬券を買うのでオッズの低さに反映しギャンブルとしては面白味がありません。そこでレースの中でも特別な「ハンデ戦」を設けて出場する全競争馬に公平な勝ちチャンスがあるようにと、実力が最も高い馬には1番重い斤量を背負わせて不利にするのが「トップハンデ」です。実力ある馬は重くなるのでスピードが出ず、逆に弱い馬は斤量が軽いので速いスピードとなり、勝敗を予想するのが難しくなります。競馬ファンからすると予想が難しい「トップハンデ」は面白くないかも知れませんが、運営側からすると普段1着になっていない馬にも勝つチャンスを与える事で競馬業界の底上げを図る目的もあります。
トップハンデの由来
競馬の歴史として、世界では古代ギリシャで行われていた戦車競馬が起源とされています。そして「ハンデキャップ競争」は1700年頃にイギリスで採用され、その後はアメリカや日本など諸外国でも様々なルールのハンデ競争が採用されたようですが、その経緯などは残念ながら詳しく分かっていません。日本で有名な「トップハンデ」とも関係深いレースは1956年に創設された重賞競走の「京成杯オータムハンデキャップ」で、当初は「オータムハンデキャップ」と銘打っていましたが、1998年から現在の「京成杯オータムハンデキャップ」に改称されました。
トップハンデの文章・例文
例文1.トップハンデの馬が実力あるのは間違いないが、それでもレース展開が全く読めないので生粋のギャンブラーは静観する。
例文2.競馬のレースは定量戦・別定戦・ハンデ戦に分けられ、その中のハンデ戦で使われる用語がトップハンデである。
例文3.電車に乗っていたら、隣に座る2人組がやたらと大声でトップハンデがどうしたと言っていたので、自分としては建築業界の人かと思っていたが府中駅で降りて行ったのでやっと意味が理解できた。
例文4.馬の気持ちとしては、トップハンデになっても嬉しくも何ともないだろう。
例文5.真の実力ある馬なら、たとえトップハンデで60キロの斤量だとしても勝ってしまうのだろう。
「トップハンデ」を使った例文となります。
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トップハンデの会話例
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給料日まで後2週間…、財布には僅か2万円。果たしてどうやって過ごすべきか…。
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借金の返済もあるんでしょう。全然足りなくない?
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うん。だから、競馬のネット購入で何とかならないかと思っていて。
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競馬って、これまでやった事がないのに勝負するの? ハンデ戦のレースで例えると、あなたは実力あるトップハンデと大差がついた新人の超初心者よ。絶対に負けてお金を失うだけだから、止めた方がいいって。
金欠の男性が競馬でお金を稼ごうとするが、知人に止められています。
トップハンデの類義語
「トップハンデ」の類義語には「サラブレッド」「人気馬」「1番人気」「ハンデ」「本命」などの言葉が挙げられます。
トップハンデの対義語
「トップハンデ」の対義語には「大穴」「不人気馬」「ダークホース」などの言葉が挙げられます。
トップハンデまとめ
競馬のレース種類には重りである斤量を統一した「定量戦」、実力や戦績から斤量を振り分ける「別定戦」、そして弱い馬にも勝てるようにハンデを設ける「ハンデ戦」があり、「ハンデ戦」では実力ある競争馬ほど重さを課せられ最も実力ある馬が一番重い斤量を背負うルールなので「トップハンデ」と言われています。