ドラフト(draft)
ドラフトと聞くと、ほとんどの人はプロ野球のドラフト会議のことが真っ先に思い付くでしょう。また、お酒が好きな人であれば、ドラフトビール(いわゆる生ビール)の方かも知れません。そして、ビジネスにおいて使うドラフトという言葉は、これらとはまた意味が違います。
ドラフト(ビジネス)の意味とは
ビジネスで使うドラフトという言葉は、「下書き」を表します。正式の資料を作成する前の草案だったり、イラストであれば、そのラフ画のことを意味します。このドラフトを元に、正式な資料や実際に使うイラストを作成することになります。
コンペの前だとすると、まずはその為のドラフトを作成し、それを元にした社内での評価用の暫定版、更に実際の発表用という流れで、最終的に必要な正式な資料が作られていきます。
実際にはドラフトとは言わず、この言葉の意味の「下書き」を使うことの方が多いかも知れませんが、特に外資系の企業では、ごく普通にドラフトと話す場合も多くなってきています。
ドラフト(ビジネス)の由来
ビジネス用語としてのドラフトの由来は、英語の”draft”に「下書き」というそのままの意味があることからです。よって、draftは英語圏でもこの下書きという意味で使えます。
尚、このdraftには他にも色々な意味があり、冒頭で挙げたプロ野球のドラフト会議は、draft=選抜するという意味からで、生ビールはdraft=汲み出しのままのという意味からきています。
ドラフト(ビジネス)の文章・例文
例文1.ドラフトでいいから明日までに作っておいて!
例文2.まだドラフトの段階では完成はいつになるか分からない
例文3.あのドラフトから作ったにしては、出来がいいとは言えない資料だ
例文4.ドラフトくらい用意できないと相手にしてもらえないよ
例文5.彼はドラフトを作るのがとてもうまいので安心だ
ドラフトは叩き台として用意されることも多いので、そこまでのものは求められないと思って手を抜いてしまうと、それを元にして作成する次の段階のものに大きな影響が出てしまうかも知れません。
その為、ドラフトを作って欲しいと人から頼まれた時には、どこまでが必要なのかをきちんと聞いておきましょう。
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ドラフトの会話例
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今回の会議に出す資料のドラフトはできているのか?
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出来ています。すでに義さんに確認してもらいました。
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順調そうだな。そのまま引き続き行ってくれ。
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承知いたしました。このまま引き続き行います。
ドラフトと聞くと野球のイメージが強いのですが、こんな意味もあったのですね。今回でドラフトの意味も知ることができたので、今後は使っていきましょう。
ドラフト(ビジネス)の類義語
ドラフトの類義語としては、同じくビジネス用語の「アジェンダ」が比較的近い意味です。アジェンダとは、会議における検討課題(話し合う予定の内容)のことで、出席者全員に書類で最初に配られるものです。
下書きという意味とは多少異なりますが、それを元に話し合うという意味で、それほど離れてもいないと言うことができます。
ドラフト(ビジネス)まとめ
このドラフトという言葉は、新社会人になって初めて聞くと、何のことだか分からなくて困ってしまうかも知れません。しかし、一度意味を覚えてしまえば、それを忘れることはないでしょう。