ニアピン(Near Pin)
「ニアピン」とは「ゴルフでボールをカップに近付ける勝負から、もう少しや惜しい際に使う言葉」です。ゴルフに馴染みがない人はピンと来ないでしょうが、反対に中高年やゴルフ好きの方には割と定番の日常生活でも用いられる言葉となっています。他にも「ダフる」「てんぷら」などのゴルフ用語も日頃使われているので聞いた事があると思います。それでは「ニアピン」についての解説を始めさせて頂きます。
ニアピンの意味とは
「ニアピン」の意味は以下の通りとなります。
(1)基本的にはゴルフ用語で、ショートホールにおいて打ったボールとカップの距離を競う勝負で、最もカップに近付けた人が勝者となる。
(2)一般的にはゴルフ用語から転じて、ボールがカップに入っていない事から、惜しい・もう少しといった励ましや応援的な意味合いとなる。
”ニア”は英語”near”から「近い」「接近」「殆ど」など、”ピン”は英語”pin”から「ゴルフでホールの位置を示す旗竿」「留め針」「飾りピン」などで、主にゴルフ用語としての「ニアピン勝負」や「ニアピンコンテスト」、それが転じての「惜しい」や「もう少し」と意味合いになる言葉です。正確には和製英語で正しい「ニアピン」は「closest to the pin」や「greenie」となります。若者などはあまり使わない言葉ですが、ゴルフなどスポーツ好きの人達は日常生活でもスポーツ用語を使う事が多々あるので、「ニアピン」もそんな一つとなっています。ですから、職場の男性上司などが使っていたらゴルフ好きなんだと察する事ができます。また、類似の「ニアミス」(near miss)などと誤用して使っている場合もあります。
ニアピンの由来
「ニアピン」の由来は残念ながら不明です。余談としてゴルフというスポーツは諸説ありますが、15世紀頃にスコットランドが発祥とされます。その後イングランドなど欧米諸国に広まり、日本では1901年に兵庫県神戸市の神戸ゴルフ倶楽部が国内初のゴルフ場となります。
ニアピンの文章・例文
例文1.会社のゴルフ大会で父がニアピン賞で和牛セットをゲットして、今夜は家族全員ですき焼きを堪能した。
例文2.同僚女性は何かとニアピンと言うのが口癖になっていて、正直イライラする。
例文3.我が人生はニアピンの連続だったが、老いてくるとそれすら良い思い出として、あの頃は輝いていた気がするから不思議なものだ。
例文4.今日の営業結果はニアピンばかりで契約に至らず落ち込んだ。
例文5.ゴルフのニアピンは得意だが、仕事ではケアレスミスが多いので注意をしなければならない。
ゴルフはそれ以外で「ニアピン」を使った例文です。
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ニアピンの会話例
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駅に行ったら周囲が騒がしくてさ、何があったのかと思ったら…何と。
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ねえ、何があったの?
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ドラマか映画の撮影をしていたんだよ。有名なほら、あの綺麗な女優もいて感激したよ。
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いいなー。私も実はさっき駅に行っていたのにニアピンだったわー。でも悔しい。
知人男性が偶然駅で撮影中の芸能人を見掛けたという内容です。
ニアピンの類義語
「ニアピン」の類義語には、「ニアミス」「残念」「惜しい」「未練」などの言葉が挙げられます。
ニアピンの対義語
「ニアピン」の対義語には、「充実」「歓喜」「満足」「カップイン」などの言葉が挙げられます。
ニアピンまとめ
「ニアピン」は元々はゴルフ用語で、ボールをどれだけカップ近く寄せられるかを競う勝負ですが、そこから日常生活では「惜しい」「もう少し」といった意味で使われます。例えば、後一歩で入賞を逃した時などに励ましとして「ニアピンだった」といった風になります。