ニッチ(Niche)
ビジネスの世界でにおいて、「え!?こんなサービスがあったの!?」「そんなところにビジネス展開していくんだ!」といった新しいものへの驚きを感じたことはないでしょうか?そういった「驚き」があるのは、今までになかった新しいものであるからです。そんな状態を「ニッチ」という言葉で表現することがあります。この言葉に関して、意味や由来を解説をしていきたいと思います。
ニッチの意味とは
ニッチとは直訳すると「隙間」のことをさします。ビジネスにおいては、大企業がターゲットとしないような層を狙ってビジネス展開していくことや、既存にはないようなサービス領域を狙う事に使われる言葉です。競争者のいない、隙間市場の事をさします。
ニッチの由来
ニッチという言葉は、チャールズ・エルトンの学説がきっかけとなっています。チャールズが1927年に「動物の生態学」という本を執筆し、生態的地位を意味するニッチという概念を提案したことが由来といわれています。
長い年月をかけて、広範囲の意味で使われるようになった結果、今日では「隙間市場」を意味するニッチとして認識して使われるようになりました。
ニッチの文章・例文
例文1.わが社では、来季から新しくニッチな領域にサービスの展開をしていくことになった
例文2.あの会社は、大手企業では手を出さないようなニッチなターゲットにアプローチしている
例文3.あまり需要はないが、ニッチな地域をターゲットととしてみよう
例文4.こんなニッチな領域があるとは思いもよらなかった
例文5.かなりニッチではあるが、市場調査をしてきた結果、この地域にこのサービスを展開させていくことが効果的だと分かった
ビジネス用語として使用する場合は、上記例の様に使用することが多いです。ただし、ニッチをビジネス用語じゃない捉え方をする場合は、「壁のくぼみ」といった捉え方をするので、その場合はニュアンスが変わってきます。
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ニッチの会話例
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既存の業界ではたくさんの客層がいる代わりに、業界の競争が激しいな。
今後、生き残っていくにはもっとニッチな業界に参入しなければならない。 -
ニッチな業界だとターゲットが絞られると思いますが・・・
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大きなターゲット層は既存の業界でカバーしているから、もっと客層の固定化を図りたい。
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そうであれば、この業界などはどうでしょう。
ニッチな業界にも手を伸ばしている企業が多くみられますが、ニッチであるがゆえに難しいことも多々あります。業界の新規参入するときなどには、とても考えてみたいですね。
ニッチの類義語
ここでのビジネスという視点での「ニッチ」と近しい意味合いを持つ言葉は、「マイナー」や「マニアック」というような言葉が近いです。さらに言うなれば、「希少」や「少数派」というような捉え方になります。
ニッチまとめ
「ニッチ」という単語には、ビジネスで捉える側面と、そうでない捉え方の側面があり、ここではビジネスで捉えた意味合いで説明をしました。使い方としてはある程度限定されるかと思いますので、使うタイミング明確であるという意味では使いやすいと思います。是非参考にしてみてください。