「ネガキャン」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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ネガキャン(Negative campaigning)

「ネガキャン」はネガティブ・キャンペーンを略した、主にネット上で使われる若者言葉やネットスラングとなります。ネガティブには否定やマイナス、キャンペーンには活動や運動などの意味があるので、「ネガキャン」は人や物に対し不利益な情報を敢えて出す活動や行為となります。では、なぜこの言葉が最近注目を集め、どのように使われているのか、意味や由来を通して解説となります。

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ネガキャンの意味とは

「ネガキャン」の意味は以下の通りとなります。
 (1)選挙戦術の一つで、対立候補に不利益となる誹謗や情報で貶める、混乱させる。
 (2)選挙外でも、人物や団体や商品などに否定意見を出して悪い印象を与える。
 (3)対立相手や企業の評判を落とし、自らが優位になる戦略・手法。
ネガキャンを大きく3つに分類すると、元となった選挙活動。対立相手や団体、企業、商品などに対して。そして最近ネット上で多い、意味や理由なきネガキャンとなります。選挙活動や団体、企業や商品などへのネガキャンは、その手法などはともかく、用いる理由や動機は明確です。選挙なら相手を不利にして負けさせる、団体や企業や商品も実際に大きな問題がありそれを世間に公表する手段となる場合もあります。しかし、理由なきネガキャンはネットの力を悪用した単なる暇つぶし、嘘情報で混乱させるのが目的な愉快犯となります。あまりにも大問題となると、ネガキャンも犯罪となりますが、単なる一個人が自由意見として、それが嘘でもネガティブな事を書き連ねる分には、取り締まる事ができないのが実情です。

ネガキャンの由来

「ネガキャン」の由来、発祥とされるのはアメリカの大統領選挙と言われています。現在でも、大統領選挙は両陣営が過激な中傷合戦を繰り広げる事で有名ですが、その発端が1964年のリンドン・ジョンソンとバリー・ゴールドウォーターの選挙戦での、テレビCMとなります。ゴールドウォーターを非難する、まるで核戦争が現実に起こるのでと想像させるCMは効果てき面で、結果的にはジョンソンが圧勝したのです。この事から大統領選挙だけに限らず、相手を誹謗する「ネガキャン」が効果的だと各方面で導入されるに至ったのです。

ネガキャンの文章・例文

例文1.ネガキャンも度が過ぎると、自らに降りかかる。
例文2.ネガキャンの問題点は、ネットで好きなように誹謗活動が出来てしまう事だ。
例文3.アニメ、スポーツ、アイドルなどに対しネガキャンは至る所に存在する。また、最初は好きだったのに途中から嫌いになると、そのエネルギーが反転するのでより凶暴なネガキャンになる。
例文4.芸能人の不祥事も、SNSなどではネガキャンの激しさが勢いを増す。
例文5.ネガキャンによって、テレビ番組のスポンサーが下りてしまうので、今ではその影響力は絶大だ。

「ネガキャン」の問題点、その影響力などについての例文となります。

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ネガキャンの会話例

  • ネガキャンについて、誤解をして覚えていたよ。悪い出来事、ダメな商品などの個人的な意見だと思っていたら、今はネガキャンが暇つぶしや好奇心から、何でもありな状態なんだね。

  • そうだよ。だから、何も悪いところがなくても、”この商品はダメ!”と好き勝手な意見を広めて、それを信じてしまう人もいるの。

  • それって、企業や相手からしたら、迷惑以外の何ものでもないよね。

  • でも、現実としてこのようなネガキャンは横行しているから。それぞれが賢くなり、ネガキャンの選別能力が大事になるよね。

「ネガキャン」に惑わされない能力を身に付けるべき、という会話内容です。

ネガキャンの類義語

「ネガキャン」の類義語には、「デマ」「誹謗中傷」などの言葉が挙げられます。

ネガキャンまとめ

「ネガキャン」は米大統領選挙が元とされ、その後はあらゆる分野に飛び火した宣伝方法となります。企業なら自らの商品を良く見せる為、ライバル社の商品を悪いと宣伝し、結果的には自社が有利になります。しかし、これもやり過ぎると不利益になる事も多く、否定意見や情報操作で立場を保つのが難しくなっています。近年はネットにより、個人が好き勝手に意見を言える立場を悪用し、本来のネガキャンとはかけ離れた、手当たり次第に商品や有名人に誹謗を繰り返すのが問題になっています。そこでは無名の個人が有利になる事はなく、貶された方がダメージとなるだけで、ネットの匿名性やストレス発散、情報を無暗に信じる等々が複雑に絡んで「ネガキャン」を増幅させています。

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