「ハイブリッド債」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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ハイブリッド債(はいぶりっどさい)

ハイブリッドという言葉は、最近の自動車の構造から、一般にもよく聞くようになりました。”2つ以上のものが組み合わさっている”という意味で、自動車ではエンジンとモーターの2つの動力源を持っていることを指しています。では、ハイブリッド債とは、どのような組み合わせによる社債なのでしょうか。

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ハイブリッド債の意味とは

ハイブリッド債とは、社債と株式の要素を半分ずつもった社債のことです。最初からこのような形での販売で、通常の社債より高い金利が設定されています。
ですが、株式としての特徴は、発行元の会社側に対してのみ有効となる仕組みで、これを購入していても、株主になれる訳ではありません。よって、株主の権利や特典が得られることはないので注意してください。
社債を発行すると、その額面は当然、発行元の会社の負債です。このハイブリッド債では、額面の半分はそのまま負債になりますが、もう半分は株式の発行という扱いになり、資本金に上乗せという形(経理上の話で、資本金自体は増えません)になります。
つまり、ハイブリッド債なら、発行した額面の半分の負債を背負うだけで済むのです。更に、半分は資本金の増資扱いで計上できる(そのように使って構わない)ので、通常の社債の発行よりメリットがあると言っていいでしょう。
購入する側からは、高く設定されている金利が一番のメリットです。ただし、株主になれるという訳ではなく、万が一の時の法的弁済順位が一般の社債より低い為、リスクも高い社債だと言えるでしょう。

ハイブリッド債の由来

ハイブリッド債の由来は、ハイブリッドという名前が付いているように、社債+株式の両方の特徴がある社債だということからです。
前項でも説明しましたが、株式としての特徴は、発行元だけに適用されます。購入する側は、リスクの高い代わりに金利も高い社債だと考えてください。

ハイブリッド債の文章・例文

例文1.条件のよいハイブリッド債を見付けたので、購入しようと思っている
例文2.ハイブリッド債は確かに金利が魅力だが、万が一の時のリスクが問題だ
例文3.あの企業のハイブリッド債なら安心して購入できる
例文4.ハイブリッド債は金利は高いが、どうも信用できない
例文5.通常の社債ではなく、ハイブリッド債を探している
ハイブリッド債は、それほど見掛けるものでもありません。それは、発行元が大企業でないと、通常の社債の相場より高い金利を支払うのは難しく、一時的に額面の半分が資本金として計上できるながらも、買い戻しをすれば、当然それも元通りだからです。
その為、発行元にメリットが大きいとは言え、なかなか発行には踏み切れないケースも多いのです。

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ハイブリッド債の会話例

  • 聞いた?これからとても重要なことを言うよ…

  • 何?もったいぶらないで早く言ってよ。

  • なんと、あの大企業がハイブリッド債の発行をするらしいんだ!
    ほかの企業ならリスクが大きいから買わないけど、その企業なら買っても損はないだろうし。

  • へえ、というかもう売り切れたと思うんだけど、あなたは買ったの?

ハイブリッド債は発行元にはメリットが大きいですが、買う側にはリスクがあることを覚えておきましょう。

ハイブリッド債の類義語

ハイブリッド債と似た特徴のある社債に、「ワラント債」というものがあります。このワラント債とは、社債と新株の予約権がセットになったもので、その他にも「転換社債」という、社債自体が新株にそのまま置き換えられる権利の付いた社債も存在します。これらは発行元の新株の魅力次第で、かなり人気になります。
尚、これらの社債では、その後の新株の発行を行わない限り、発行元の資本金に影響することはありません。

ハイブリッド債まとめ

ハイブリッド債は、信用できる大企業が発行するものであれば、リスクも少なく、金利面でお得な場合がほとんどです。しかし、そのようなハイブリッド債は、あっという間に販売が終了してしまうことが多いので、発行の情報を聞き付けた際には、すぐに購入の準備をしておきましょう。

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