ハッチゲート(Hatch Gate)
「ハッチゲート」とは「車の後方部に備わる荷物入れのドア」です。車を運転する人なら分かると思いますが、邪魔になる大きな荷物を後ろの荷室に入れる際に開け閉めするドアが「ハッチゲート」となります。飽くまでもドアの名称であり、荷物を載せる荷室は「ラゲッジスペース」や「トランク」となりますが、しかし、車のボディタイプによって荷室の名称も変わってきたりします。
ハッチゲートの意味とは
「ハッチゲート」の意味は以下の通りとなります。
(1)英語表記「rear hatch gate」から後部を意味する「rear」を省略した自動車用語で、車の後部にある荷室用のドア。
(2)自動車の後方に設置された開閉部であるドア「リアゲート」の事で、車のボディタイプではミニバン・ステーションワゴン・ワンボックスカー・ハッチバック車などに採用されている。
(3)「リアハッチドア」「バックドア」なども同義。
”ハッチ”は英語表記「hatch」から「(鳥の)孵化」「昇降口」「蓋・カバー」「バックドアが跳ね上げ式や横開き式のバックドアの車」、”ゲート”は英語表記「gate」から「門」「出入口」「旗門」「電子回路」で、ミニバンやワンボックスカーやハッチバック車などに採用される車の荷物を入れるドアが「ハッチゲート」です。要するに車の後部にある荷物入れを開け閉めするドアの事ですが、厳密には車は様々なボディタイプがあり、エンジンルーム・キャビン(搭乗者が乗るスペース)・トランクルーム(荷物入れ)の「3ボックス」に分かれているのが「セダン」、キャビンとトランクルームが同じ空間を「2ボックス」で「ミニバン」や「ステーションワゴン」や「ハッチバック車」となります。例えば最も売れているホンダ「N-BOX」はタイプはミニバンですが軽という事で「スーパーハイトワゴン」や「マイクロカー」といった扱いになります。このような車業界の事情を踏まえて、「ハッチゲート」はミニバン・ステーションワゴン・ワンボックスカー・ハッチバック車・一部軽自動車などで使う表現となります。逆に言うなら普通自動車のセダンタイプ以外(一部クーペ含む)なら「ハッチゲート」を使っても特別問題がないようですが、各メーカーや車種によって「リアゲート」や「リアハッチドア」などだけでなく「リフトバック」「オープンバック」なども乱立しているので明確な定義や使い分けが難しいところもあります。それでも通常は、後部の荷物スペースのドアが跳ね上げ式か横開き式のものでセダン以外の車種の普通自動車(又は一部軽自動車)で用いるのが一般的です。
ハッチゲートの由来
「ハッチゲート」の由来は残念ながら不明です。しかし、恐らくですが車の歴史として日本で初めて造られた国産車第1号は1904年で、その後現在のコンパクトカーでもあるハッチバック車が世界で初めて登場したのは1961年のフランス車「ルノー4」です。そして1974年に登場した初代フォルクスワーゲンがハッチバック車を世界的に普及させた人気車となったので、この時代に「ハッチゲート」が誕生したと思われます。
ハッチゲートの文章・例文
例文1.運転免許取り立てならハッチゲートなハッチバック車の方が運転しやすく、バックする時は尚更感じるだろう。
例文2.ハッチゲートのハッチバック車は価格も手ごろだが静粛性を気にするならセダンの方が良い。
例文3.最近のミニバンのハッチゲートはセンサーがあるので、足をかざすだけで開閉して大変便利だ。
例文4.幹線道路を運転していたら悪人風な男がハッチゲートを開いたままで車を走らせ、その数分後にパトカーがサイレンを鳴らしてやってきたが、もう追いつけないだろう。
例文5.セダンは重さやトランクが不要という理由で不人気だが、後ろから事故をされた時はペチャンコになるハッチゲートを見て背中がゾッとしてセダンのメリットから欲しくて堪らなくなる。
「ハッチゲート」を使った例文となります。
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ハッチゲートの会話例
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最近の車はハッチゲートの開け閉めが便利で、いいよねー。
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スマートキーを持っていれば、足を出すだけでセンサーが反応して自動で開くんだものね。
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でも、故障した時の修理代は高そうだよな?
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それはもう仕方がないのよ。だって、車はもう高級車なのよ。軽だって新車なら200万円以上するし、もう生活が苦しい人には便利な機能を手にするのは難しい時代なのよ。
車を持つのが難しい時代になったと嘆いています。
ハッチゲートの類義語
「ハッチゲート」の類義語には「トランク」「ハッチバックドア」「後ろ扉」「荷室扉」などの言葉が挙げられます。
ハッチゲートの対義語
「ハッチゲート」の対義語には「ボンネット」「フロント」「フロントフード」などの言葉が挙げられます。
ハッチゲートまとめ
車の後部にある荷物を載せる場所のドア名称が「ハッチゲート」です。主にワンボックス・ミニバン・ハッチバック車といったボディタイプの場合に使われ、「リアゲート」や「リアハッチドア」と呼ばれる事もあります。各メーカーや車種によっても微妙に名称が異なったり、また窓ガラスのみが開閉するタイプや自動で開け閉めするなど、「ハッチゲート」も実にバラエティ豊富で一言では語れないほど複雑になってきています。