ハナモゲラ(はなもげら)
「言葉遊び」といった意味を指し示す言葉で、ハナモゲラ語といった形で「造語」のような扱われ方もするものになっています。最も有名なところでは芸能人のタモリさんの一芸としてのハナモゲラでしょう、まるで外国の言葉のように流暢に出鱈目な言葉を並べるそのさまに対して一つの芸術性を感じる方もいらっしゃるそうです。
今回はそんなサブカルチャーの中でも知っている人しか知らないであろう「ハナモゲラ」という言葉について、深い掘り下げをしてみたいと思います。
ハナモゲラの意味
ハナモゲラとは、山下洋輔というジャズピアニストが居た「ジャックの豆の木」と呼ばれるお店に訪れる常連客の間で広まっていったとされる言葉遊びの一種です。
このハナモゲラに似たものとして他にも「観念シリトリ」「解かない謎解き」「インチキ外国語」といった言葉遊びが存在するとされています。
ハナモゲラの由来
この言葉はまだデビューして間もないお笑いタレントであったタモリを発見した中村誠一という方が提案した「初めて日本語を聞いた外国人の耳に聞こえる日本語の物真似」という題材をタモリが「日本語の物真似」として一つの発表芸に昇華させたことが由来となったとされています。
語源は少しショッキングなので後述注意です。梅毒患者が元となっており、梅毒患者は経過として意味不明な言葉を話し、最後に鼻がとけてモゲることから、ハナモゲラは出鱈目な言葉を指し示すものになりました。
ハナモゲラの文章・例文
例文1.とりあえずハナモゲラで歌う。
例文2.何を言っているのかわからないと思ったらハナモゲラだった。
例文3.サブカルチャーに詳しい彼はハナモゲラが得意だ。
例文4.彼のハナモゲラは一級品だ。
例文5.ハナモゲラはやり方によっては非常に高度な技術力を要求される芸だ。
ハナモゲラは本当に出鱈目な言葉を使う方法。一つ一つの文字を別の文字に置き換える方法など、頭の回転を要求されるようなやり方もいくつか存在します。
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ハナモゲラの会話例
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佐藤さんハナモゲラって知っていますか?
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言葉遊びですよね?鈴木さんできますか?
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前興味本位でやろうとしたんですけど、意外と出鱈目な言葉ってそれ自体が難しいですよね。やったことないと。
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たしかに。想像してみると本当に出鱈目だと言葉じゃなくて「音」にしかならないかもしれないですね。
ハナモゲラ。やってみると解りますが出鱈目な「言葉」というものは意外と難しいものです。
ハナモゲラの類義語
ハナモゲラの類義語としては、「インチキ外国語(いんちきがいこくご)」、「解かない謎解き(とかないなぞとき)」などが挙げられます。
ハナモゲラまとめ
言葉遊びという点において、この「ハナモゲラ」という存在は音楽家にとっては意外と身近な存在のものかもしれません。
曲を作ろうとした際、鼻歌などでメロディは浮かんでいるもののどんな言葉を当てようかが思い付かない。そんな時にとりあえずなんでもいいから歌いやすい語感の言葉を当てはめようとする行為がハナモゲラとなります。「スキャット」という呼び方の方が一般的であるかもしれませんね。
意味を知らなくても別の場面に置き換えてみると意外と身近な存在である言葉というものは、結構存在するものなのかもしれません。