バイオマス(biomass)
バイオ燃料、バイオマスエネルギーと言うような言葉を聞いたことがあるかもしれません。バイオマスは近年ますます開発が進んでいる分野です。地球環境や資源を考える上でも重要な言葉なので、この記事ではバイオマスの意味や仕組みについて解説します。
バイオマスの意味とは
バイオマスと言う言葉は「生物」(bio)と「量」(mass)の組み合わせからきており、日本語だ生物体量、生物量と言われます。
しかし、一般的にバイオマスという言葉を聞く場合、それは「生物資源」を表すと考えてよいでしょう。
バイオマスとは、「生物資源」=「再生可能な有機性の資源」のことを意味します。有機性とはつまり動植物(プランクトンなど微生物も含む)から生まれた資源のことで、木材・紙・動物の死骸・ふん尿・下水・海藻・生ごみといったものを指します。ただし、化石燃料は除きます。
バイオマスを用いたエネルギーをバイオマスエネルギーと呼びます。ガス・発電・燃料など非常に多様なエネルギーに利用できる再生可能エネルギーとして利便性が非常に高いです。
その中でも燃料に利用されたバイオマスはバイオ燃料・エコ燃料などと呼びます。この燃料は空気中の二酸化炭素濃度に影響を与えない「カーボンニュートラル」であり、環境負荷のない燃料だと言われています。
バイオマスの由来
バイオマスの由来ですが、日本は昔から再生エネルギーの取り組みに積極的で、1970年代から石油燃料に頼らない安定的エネルギーの供給を目指すプロジェクトが行われていました。
バイオマスに関しては2002年、政府が「バイオマス・ニッポン総合戦略」を閣議決定し、循環型社会の構想をもって取り組みが始まりました。ただし、2011年の報告ではバイオマス関連施設の多くが赤字であるなど、厳しい現状も指摘されています。
バイオマスの文章・例文
例文1.バイオマス燃料の研究はとても興味深い
例文2.バイオマスエネルギーは収集にコストがかかる
例文3.バイオマス化を促進すべきだ
例文4.バイオマスによって循環型社会が実現するだろう
例文5.バイオマスは単なる夢物語ではない
現状、研究が進められている再生可能エネルギー・バイオマス。いずれ化石燃料に頼らない社会が来るのでしょうか?
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バイオマスの会話例
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日本はもともと、古来からエネルギーの再生に関して長けている生活をしていたんだ。
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そうなんですか?
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たとえば、家を含めて昔は生活に使うほとんどすべての者が木製だった。米作が盛んで、米は排せつ物になると下肥として再利用された。
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なるほど。エネルギーの循環をうまく利用していたわけですね。まさにバイオマスエネルギーについての理解があったわけですね。
バイオマスについて、実は日本は先進国なのかもしれませんね。
バイオマスの類義語
バイオマスの類義語としては、「生物由来資源」「植物由来資源」「生物資源」などがあります。これらは類義語というより言い換えですが、「バイオマス由来」などがつけば、バイオマスに関連するエネルギーだということができます。
バイオマスまとめ
化石燃料がいずれ枯渇する社会。特に化石燃料を海外に頼るしかない日本においては、バイオマスエネルギーへのスムーズかつ積極的な移行が期待されます。
バイオマスの活用の推進:農林水産省
農林水産省でのバイオマス活用の現在について随時更新されていますので、こちらも確認するといいかもしれません。