「パイプを通す」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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パイプを通す(ぱいぷをとおす)

「パイプを通す」とは「権力者などと繋ぎ合わせる仲介者やそんな人脈を使う事」です。「人脈などはなくても平気」と言う人もいれば、「この世の中は人脈こそ全て」と言う人もいますよね。どちらも正しいですが、トラブル時や仕事などを円滑に進めるには人脈があると便利で有利なのは間違いありません。そこで、権力者に話を通してくれたり間に入ってくれる仲介者の役割を「パイプを通す」と表現します。それでは詳しい解説を始めさせて頂きます。

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パイプを通すの意味とは

「パイプを通す」の意味は以下の通りとなります。
(1)ある業界や組織に知人がいて繋がりが期待できる事やその喩え。
(2)人間関係でより権力持つ者を紹介したり、間となって仲介する際の表現。
(3)「パイプがある」「(太い)パイプを持つ」も同義。
”パイプ”は「液体や気体を通す管」「人脈や組織を繋ぐ役割」「仲介役」「管楽器」など、”通す”は「一方から他方へ突き抜けさせる」「二点間を結ぶ道筋をつくる」「人を仲立ちする」「最後までその状態を続ける」で、人間関係において仲介者の役割が「パイプを通す」です。まったく関わり合いがない者同士を繋ぎ合わせる役目であり、人と人の間に立ち関係を取り持つ事で役立つともなります。また、”パイプ”は地中などに埋まっている鋼管や管で、太いほど多くを運べます。そこから「太いパイプ」とも表現されますが、人脈がある人を「パイプがある」「パイプを持つ」と昔から言われ、現在でもビジネスや政財界などの専門用語として関係者が好んで使っています。特に権力者同士を結びつけると常套句のように「パイプを通すので…」「パイプを通しました」「パイプを通してくれ」といった風に使われます。「パイプを通す」と仕事が捗るのは間違いなく、能力よりも人脈作りの方が出世や成功の近道となるので、だからこそ老いも若きも人付き合いを大事にするのでしょう。

パイプを通すの由来

「パイプを通す」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては”パイプ”は明治時代の小説家・国木田独歩の著書「おとづれ」(1897年)などで文言が記されています。

パイプを通すの文章・例文

例文1.ネット世界は古臭い慣習を壊して新しい価値観を提示してくれると期待したが、ユーチューバーも結局はパイプを通してはコラボ動画に必死で、その姿は昔と何一つ変わっていない。
例文2.新人なのに堅物揃いで利権が蔓延する地場産業にパイプを通す事に成功し社内で評価が急上昇し、対照的に指導係の俺は無用であったと露呈され赤信号が灯っている。
例文3.太いパイプを通しておけば、多少マズイ事態に陥っても何とかなるものだ。
例文4.夢を実現させ宇宙に行って結果的にはさらに名声を手に入れ、今や一国の宰相程度の影響力を誇ってしまったので、地球に帰還した後はこの有名実業家とパイプを通すのは最も困難なミッションになった。
例文5.あるフィクサーが近付きパイプを通す為に賄賂を要求するのは、政財界ではよくある事だと思う。
人脈仲介として「パイプを通す」を使った例文です。

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パイプを通すの会話例

  • 彼が「役所に物言える重鎮にパイプを通す」と言ってくれたけど、多分無理だろうな…。

  • それなら私達はどうなるの?

  • このまま申請書のやり直しが続くなら支援金は貰えないから、この店も閉店になるだろうな。

  • それって借金だけが残る事じゃないの。

コロナで売上が低迷する飲食店を経営する夫婦の会話やり取りで、給付金申請をしているが役所からやり直しを命じられ、知り合いに打開をお願いしたという内容です。

パイプを通すの類義語

「パイプを通す」の類義語には、「コネがある」「コネクションがある」「人脈がある」「ツテがある」などの言葉が挙げられます。

パイプを通すの対義語

「パイプを通す」の対義語はありません。”仲介(者)”の対義語は「直接」「直結」「じきじき」「自ら」などの言葉が挙げられます。

パイプを通すまとめ

「パイプを通す」は人と人を繋ぎ合わせる仲介者の役割の事で、人脈があるやコネクションがあるといった意味合いになります。仕事からトラブル対応などでは権力者や有力者と顔見知りなら何かと便利に物事が運ぶので、その為にも「パイプを通す」のは大変重要なのです。

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