パンデミック(pandemic)
毎年のように”インフルエンザ”は猛威を振るいますが、近年はある言葉も同じような扱いでメディアに登場するのですが、ご存知ですか? それが「パンデミック」で、「感染症の世界流行」といった意味を含んでいます。これだけでは、まだピンと来ないのでより詳しい解説を始めさせて頂きます。
パンデミックの意味とは
「パンデミック」の意味は以下の通りとなります。
(1)「パンデミック」を直訳すると、(全国的や世界的な)流行、汎流行となるが、感染症による世界的流行や大量の患者を発生させた際に近年は使用される。爆発的感染とも呼ばれる。
(2)ある病気の世界的流行で、これまでの人類の歴史ではヒトインフルエンザの「パンデミック」によって何百万人単位で被害を被ってきた。
(3)単なる流行、流行病の二つの意味がある。
端的に言うなら、感染症の世界的流行や感染症の猛威で大量の患者が発生する事です。インフルエンザが流行をし始めると、「新型インフルエンザが今回もパンデミックを起こす可能性が高い」などの使われ方をされます。元々は直訳通りに流行や汎流行という意味で、現在もこのような使われ方もされますが、病気や感染症やインフルエンザという並びで使われるのが近年は一般的で、そうなると感染症の流行と捉えるのが自然です。また、厳密には「パンデミック」と一括りにするのではなく、規模の大きさによって分類される。地域的に狭い範囲で患者も少ないと地域流行の「エンデミック」、その後感染範囲が広がり患者も増えると流行となる「エピデミック」、そして最終的に複数国に跨るほど拡大したのが汎発流行の「パンデミック」です。しかし、医療関係者や専門家でもないかぎり、大抵はこれらをまとめて「パンデミック」として扱います。「パンデミック」は人類に対する脅威ですが、医療の進歩もあり、かつての様な天然痘やペストが世界的な流行となる事はありません。その代わり、インフルエンザはどの時代でも確実に流行をするので、その「パンデミック」を防ぐのが当面の課題です。
パンデミックの由来
「パンデミック」の語源はギリシア語の「pandemia」で、”全て”を意味する「pan」と”人々”を意味する「demos」を合わせたものです。「パンデミック」の歴史は、”ヒトインフルエンザ”の歴史でもあり、1918年のスペイン風邪、1957年のアジア風邪、1968年の香港風邪、そして2009年の豚インフルエンザが特に深刻で被害が莫大に広がりました。”ヒトインフルエンザ”以外だと、紀元前のエジプトの天然痘、540年と14世紀のヨーロッパのペスト、コレラなどが該当する。
パンデミックの文章・例文
例文1.受験を目前に控え、インフルエンザのパンデミックが気になったので、マスクや手洗いは徹底した。
例文2.パンデミックにはエイズ、マラリアなど誰もが知っている病気もあるが、今後はまったく新しい感染症が発覚する恐れもある。
例文3.クラスの物知りが、人類が増えると神様がパンデミックによって精査するので、そろそろ再び起こると笑顔で語り、皆が恐怖を感じた。
例文4.日本にいるとあまり感じないが、アフリカなと後進国はパンデミックは深刻な危機である。
例文5.パンデミックから身を守るには、天気予報コーナーの風邪予防などをバカにしないで実践するべきだ。
「パンデミック」の解説めいた文章です。
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パンデミックの会話例
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昨日は会社を休んで、すみませんでした。
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どうしたの? 風邪でも引いた?
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熱と吐き気が止まらず、休ませてもらいました。風邪薬をたっぷり飲んだから、もう大丈夫だと思いますけど。
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大丈夫! もしかしたらインフルエンザかもよ。世界的に流行しているみたいだし。それって、パンデミックって言うんでしょう。大事をとって、早退したら。
前日、風邪で欠勤した男性にインフルエンザの「パンデミック」じゃないのと、心配する会話です。
パンデミックの類義語
「パンデミック」の類義語には、「ポストパンデミック」「アウトブレイク」などの言葉が挙げられます。
パンデミックまとめ
「パンデミック」とは、単なる流行とインフルエンザなど感染症の流行の二つの意味があります。前後の文脈にもよりますが、通常は感染症に対して使われる事が多いです。「パンデミック」にはインフルエンザ以外にもペストやマラリアなど様々なものがあり、これらが世界的に広がると大量の死者や患者を出す恐れがあります。