パーミッション(Permission)
「パーミッション」とは「IT用語のファイルやフォルダ—へのアクセス権、ビジネス用語のマーケティング行動の事前許可」です。一見すると共通点がないように思える二つの意味ですが、ファイルなどへのアクセス権の許可範囲をどうするかというのは、マーケティングにおいて顧客への許可を得る事と少なからず近い意味合いがあります。
この記事の目次
パーミッションの意味とは
「パーミッション」の意味は以下の通りとなります。
(1)コンピューターシステムにおけるファイルやフォルダ—にアクセスする権利の事。
(2)直訳すると「許可」「許諾」「認可」となり、主にIT用語としてUNIX系OSのファイルやフォルダーへのアクセス許諾の権限。
(3)コンピューターやIT用語から転じて、顧客に対してメール配信や通知などのマーケティング行動の許可を得ている事。
「パーミッション」は英語表記「permission」で直訳すると「許可」「許諾」「認可」等となります。そのままの意味合いとして使用しても問題ありませんが、近年はIT用語として「ファイルやフォルダ—へのアクセス権限」、又はマーケティング活動としての「メール配信等の事前承諾」とするのが一般的です。IT用語やプログラム世界ではmacOS、AIX、HP-UXなどに使われているUNIX系OSでの専門用語で、これらのシステムはファイルの所有者である「Owner」、ユーザー「Group」、その他のユーザー「Other」に読み込みや書き込み等の権限を与えるか否かの設定が可能でそれを「パーミッション」と言います。ここでの「ファイルなどへのアクセス権限」がビジネスのマーケティングにおいて、顧客などの相手に対して事前了承を得てからメールなどで販促活動を行う事も「パーミッション」や「パーミッションマーケティング」と言います。要するに許可を得てからの勧誘や広告配信であり、漠然と万人へ一方的にメールを送ると不快に感じる人が増えるだけなので、信頼を構築している顧客のみにマーケティングをする方が効果的なのです。
パーミッションの由来
「パーミッション」の由来をUNIX系OSとするなら1969年にアメリカのAT&T・ベル研究所で開発されたのが始まりとなります。またビジネスやマーケティング用語とするならアメリカのYahoo!元副社長のセス・ゴーディン氏が1999年に発売した著書の中で「パーミッションマーケティング」を提唱したのが始まりです。
パーミッションの文章・例文
例文1.我が社もパーミッションマーケティングを導入したが、なぜか売上は右肩下がりで低空飛行を続けている。
例文2.長年付き合いがあるお客さんにパーミッションの確認を取ったら、なぜか激昂され断られてしまった。
例文3.コンピューターシステムにおいてパーミッション設定は非常に重要で、安易に決めると漏えいするリスクがある。
例文4.パーミッションマーケティングはYahoo!元社長が提唱し現在はビジネス用語として浸透している。
例文5.パーミッションの反対となるのが、大勢の対象者への販促を行うインタラプション・マーケティングだ。
「パーミッション」を使った例文となります。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
パーミッションの会話例
-
今期も売上が伸び悩むなー。
-
もっとパーミッションマーケティングを正式導入するべきだと、私は思うけど…。
-
でもそれには上の許可がいるよ。それに肝心の上がパーミッションには乗り気じゃないから。
-
新しい策に手を出さないと本当に倒産しそうですよね。
業績が芳しくない会社に勤める同僚同士の会話となります。
パーミッションの類義語
「パーミッション」の類義語には、「オーソライズ」「ライセンス」「コンセンサス」などの言葉が挙げられます。
パーミッションの対義語
「パーミッション」の対義語には、「インタラプションマーケティング」などの言葉が挙げられます。
パーミッションまとめ
「パーミッション」はIT用語としてコンピューターのファイルやフォルダ—へのアクセス権、ビジネス用語として事前許可を頂いた顧客のみに行うマーケティングという意味があります。一般的には後者のマーケティングのビジネス用語と認知されていますが、IT業界やプログラムなどをしているなら前者と捉えるので状況に応じて変化する事になります。