ファミリーフレンドリー(family-friendly)
子育てや介護など家族のお世話をしながら、新しい職場を見つけるのはときに難しいものです。プライベートと仕事の両立を図りたいとき、知っておきたいのがファミリーフレンドリーという言葉。仕事選びのヒントになりそうな、ファミリーフレンドリーについて詳しくチェックしていきましょう。
この記事の目次
ファミリーフレンドリーの意味とは
ファミリーフレンドリーとは、厚生労働省や地域の自治体が認定している「介護や子育てをしているスタッフに、優しい仕組みがある企業」のことを示しています。オンとオフの充実、ワークライフバランスを適えるためには家庭と仕事の両立が不可欠です。たとえば毎月の有給休暇を取りやすくする、時短勤務のシフトをつくる、介護しているスタッフへの一時金を設けるなどが評価の内容となります。ファミリーフレンドリー企業が増えることによって、雇用の選択肢がふえ「働きたい」と思う人が働きやすくなるメリットがあります。
ファミリーフレンドリーの由来
ファミリーフレンドリーという制度が広く浸透するようになったのは、1999年のことです。ワークライフバランスを推し進める政府によって立案され、この年には上位5社の優良企業が、厚生労働省によって表彰されました。その後2014年春には「ファミリーフレンドリー」専用のネットサービスが開始。サイトでは60にわたるクイズ形式の問題が出題され、これに解答していくことによって、会社がファミリーフレンドリー企業か・そうではないのか判定をしてもらうこともできます。少子高齢化にともない中核の働き手が少なくなる一方で、ファミリーフレンドリーの概念を共有する企業がよりいっそう増えることが望まれています。
ファミリーフレンドリーの文章・例文
例文1.弊社はファミリーフレンドリー優良企業です
例文2.来月初めにファミリーフレンドリーの表彰式がおこなわれます
例文3.来年度からフレックスタイム制を導入し、ファミリーフレンドリー型企業へシフトしていきます
例文4.自治体がファミリーフレンドリー制度を推し進めた結果、男性の育休取得率が上昇した
例文5.御社を志願したのは、栄えあるファミリーフレンドリー企業だからです
本当の意味での「一億・総活躍社会」になるためには、従業員1人1人のプライベートによりそった、企業側のキメ細やかな心配りが必要になります。人口減少に対してどう立ち向かっていくのか、打開策として示されているのがファミリーフレンドリーの考え方です。
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ファミリーフレンドリーの会話例
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最近、子供が生まれて家事と仕事の両立が難しい…
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そういえば、最近ファミリーフレンドリー制度をこの会社でも導入したみたい。
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そうだったのか…なら上司にファミリーフレンドリー制度について聞いてみようかな。
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そうね。せっかくあるんだし、言ってみたらいいと思うわ。
家庭とのバランスが大切だと言われている昨今、働き方にも柔軟性が求められます。これからの少子高齢化社会を乗り越えるためにも、この制度の周知が必要だと言えます。
ファミリーフレンドリーの類義語
ファミリーフレンドリーの類義語が「ワークライフバランス」です。ワークライフバランスとは私生活と仕事が、良いサイクルで流れた状態のこと。プライベートと仕事どちらも重視した穏やかな働き方です。
ファミリーフレンドリーまとめ
ファミリーフレンドリーとは、厚生労働省が推し進めている「オンとオフの両立を図りやすい企業」のこと。介護をしている人・子育てをしている人・趣味の場を広げたい人、すべての人を応援している取り組みです。少子化や過重労働が叫ばれるなか、ファミリーフレンドリー企業は少しずつ増えてきています。