「ファムトリップ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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ファムトリップ(Familiarization Trip、FAMトリップ)

「ファムトリップ」はあまり聞かない言葉ですが、観光業のインバウンド用語として注目を集めています。日本は観光大国を目指していますし、今後は東京五輪などでますます外国人旅行客が押し寄せるので、その関連話題としてニュースなどで取り上げられる機会も増える「ファムトリップ」について調べてみました。

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ファムトリップの意味とは

「ファムトリップ」の意味は以下の通りとなります。
(1)観光地が誘致促進のために、旅行責任者や海外メディア、旅行ライターやブロガーなどを召集し視察してもらう集客目的のツアー。
(2)観光やインバウンドに対して使われる専門用語で、観光集客目的として関係者を招待旅行する事。慣れ親しめるを意味する「(Familiarization」と旅行の「Trip」を合わせて省略し、「ファムトリップ」や「FAMトリップ」として使用される。

「ファムトリップ」は観光用語ですが日本人相手というよりも、外国人観光客を獲得するのが狙いであり、その為に「インバウンド」と同列で語られる事が多いです。「インバウンド」は直訳するなら「中に入る」といった意味だが、近年は「外国人の訪日旅行客」として使用されます。その「インバウンド」を獲得する手段が「ファムトリップ」で、要するに外国旅行客が大勢やってきてもらう為にその関係者や影響力がある人(インフルエンサー)を無料で現地視察させ、その様子をネットなどで公表してもらうのです。ブログ、Twitter、インスタなど従来のメディア以外にも取り上げられると、それを見た外国人が興味を持ったり影響され、訪日するという思惑です。少しの種を蒔いて大きく収穫するという、現代らしい効率的なビジネス手段でもあります。

ファムトリップの由来

「ファムトリップ」は、日本では2013年頃から浸透をし始めました。当初は、官庁や自治体が海外の旅行関係者やジャーナリストを招待するのですが、それも北海道や京都や富士山など有名なスポットばかりでした。その後、外国人の中には有名スポット以外にも関心がある事が分かり、様々な地域が熱心になったのです。また背景には、東日本大震災で観光客が減少した事や、SNSがさらに普及した事で、従来のマスコミだけでなく一般のインフルエンサーにも招待する動きとなったのも大きく関係しています。

ファムトリップの文章・例文

例文1.ファムトリップによって外国人が大勢押し寄せると、今度はオーバーツーリズムの議論も再燃するので皮肉だ。
例文2.日本は外国人観光客を大勢集客したいので、今後もファムトリップの動きは加速するだろう。
例文3.外国人からの指摘で、旅行先の不満や不便な点が改善される事もあるので、ファムトリップによる日本人旅行客では得られない利点もある。
例文4.誘致する側はファムトリップだけでなく、どのように発信されているのかその中身も確認するべきだ。
例文5.久しぶりに地元に帰ったら、こんな田舎でもファムトリップで外国人観光客を呼び込もうと躍起になっていて、思わず笑ってしまった。

「ファムトリップ」は外国人旅行客誘致を目的とする関係者接待なので、そのような例文となります。

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ファムトリップの会話例

  • ファムトリップを知っています?

  • 詳しくは分からないけど、外国人旅行者を増やす為にブロガーとかを無料で招待するんでしょう。

  • それです。最初は良い事に感じたんですけど、これって自治体とかが行っているなら税金ですよね。何か腑に落ちないというか、変な感じがして。

  • まあ費用対効果で、メリットがあるならいいけど、そんなに外国人旅行者に来てほしいのか。私もよく分からない。

「ファムトリップ」な現状について、懐疑的な二人の会話です。

ファムトリップの類義語

「ファムトリップ」の類義語には、「オーバーツーリズム」「ビジット・ジャパン・キャンペーン」「インバウンド」などの言葉が挙げられます。

ファムトリップまとめ

「ファムトリップ」とは、外国人旅行客を獲得する為のプロモーションであり、要するに人気のブロガーや影響力あるインスタグラマー、それから従来の旅行関係者や責任者などを視察ツアーに招待し、その様子をネットで発信してもらう一連の流れです。日本の観光地としては、影響力ある人を無料で招待する事で、結果として大勢の集客に繋がるとみています。

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