「フェイクニュース」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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フェイクニュース(fake news)

「フェイクニュース」と聞くと、アメリカのトランプ大統領を思い浮かべると思います。実際に、それまでは話題にならなかったこの言葉も、トランプ氏が大統領選挙の際に不都合な報道に対し、「フェイクニュース」と発言する事で、一気に注目を集める言葉に様変わりしたのです。それは日本など世界に飛び火し、今では何かにつけ「フェイクニュース」が独り歩きをしている状態です。では、「フェイクニュース」の本来の意味や使い方、由来などについて解説をしていきます。

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フェイクニュースの意味とは

「フェイクニュース」は英語表記で「fake news」となり、意味は以下の通りとなります。
・虚偽ニュース、虚偽報道、偽ニュース、偽報道など。
・テレビや新聞、ネット上のメディア(HP、掲示板、SNSなど)が事実と異なる報道をする。
・架空報道、推測報道、捏造報道など。
・世論操作、アクセス数稼ぎ目的の報道

英語の「fake」には嘘、偽造、騙すなどの意味があります。そこから「フェイクニュース」は虚偽報道や偽ニュースと言った意味となりますが、直訳だけでは正確な意味を十分に把握するには至っていません。「フェイクニュース」という言葉は随分昔から存在していましたが、そこには日本でいう「おバカニュース」や「ドッキリ」的な、バラエティ番組とするノリがありました。誰もが観て、笑えるような内容です。しかし、2015年になりトランプ氏が大統領候補選挙に立候補すると、これまでの「フェイクニュース」の使い方や意味がまったく変わってきたのです。そこには、自身に都合が悪い報道を否定や無視、虚偽と決めつける意味があり、妄信的なトランプ支持層がそれを頑なに信じるようになったのです。さらに、「フェイクニュース」に対抗する「フェイクニュース」として、もはや真実などがどこにもない捏造記事がSNSなどで出回り、それを本気で信じてしまう若年世代が問題になっています。若い世代はテレビや新聞報道を見ないが、スマホなどのネット生活は切り離す事ができないので、そこで拡散される虚偽報道を自身も広める役目を担っているのです。ネットニュースの一部は、拡散やアクセス数が増える事で収益増にも繋がるので、そこには真実や虚偽は二の次となり、個人の判断次第となっています。

フェイクニュースの由来

「フェイクニュース」という言葉は、数十年以上前から度々使われてきましたが、現在のような意味とは違い、よりマイルドで親しみがあるものでした。「フェイク」は嘘などの意味ですが、サッカーやアメリカンフットボールではドリブルなどの際のフェイントも”フェイク”とされ、相手を欺くトリックプレーとして観客を熱狂させるものでした。しかし、2015年のトランプ氏を切っ掛けにして、「フェイクニュース」は別物になったのです。
さらに解釈を広げて虚偽報道や偏向報道や世論誘導まで含めると、「フェイクニュース」の発祥は20世紀初頭となります。当時はマスコミが出始め、ラジオやテレビで戦争に勝利する為に自国に有利となる報道を流し、国民を洗脳していたのです。大国はどこも似たような事をしていたが、ナチスドイツがより顕著で、日本でも元総理大臣の佐藤栄作や田中角栄がマスコミ報道の力や効果について熱心であった。

フェイクニュースの文章・例文

例文1.フェイクニュースはあまりにも複雑になりすぎ、コントロールできないほど巨大だ。
例文2.フェイクニュースのバランスが崩れる日も近いかも知れない。
例文3.トランプ大統領のフェイクニュース発言は、近年の世界流行語と呼べるほど有名だ。
例文4.話題性を獲得する為には、多少のフェイクニュースは仕方がないのかも知れない。
例文5.中国などは報道を徹底的に監視・管理しているので、自由にフェイクニュースが作れる社会が自然とする向きもある。

「フェイクニュース」の例文も、それぞれの立場によってまったく意味が変わってきます。あまりにも特別な言葉となってしまったのが、現代の「フェイクニュース」なのです。

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フェイクニュースの会話例

  • フェイクニュースって調べる程、混乱するのは私だけかな?

  • そんな事はないよ。本当にどれが嘘で本当なのか? まったく分からないよね。記事の中に、半分は嘘で半分は本当というのもありそうだし…。時には、数%だけや全部嘘や虚偽もあるよね。

  • Twitterなどで盛り上がる話題も、本当の事なの? それともフェイクニュースで盛り上がれば真実はどうでも良いの? と思っちゃうよね。でも、それを言うと雰囲気が悪くなるし…

  • でも政治の世界ぐらいはクリーンでいてもらいたいよね。より良い世界にする為に、嘘まみれは情けないし悲しい。

「フェイクニュース」が溢れる社会について、警鐘を鳴らす会話内容です。

フェイクニュースの類義語

「フェイクニュース」の類義語には、「ポスト・トゥルース」「ゴシップ」などの言葉が挙げられます。

フェイクニュースまとめ

「フェイクニュース」は虚偽報道や偽ニュースという意味ですが、トランプ大統領が誕生してからは、仮に真実であっても自身に都合悪いニュースを指すようになり、さらに最近はSNSなどネット上で盛り上がる話題や、アクセス数アップの為に真実や嘘を度外視したニュースとなっています。明らかに嘘と分かるならまだしも、より巧妙で本当の話題のように感じられ、それを専門として作り上げる人々も多数いるほどです。ネットメディアが従来のテレビや新聞メディアより、力を持つようになっているので、この傾向が収まる気配は当分ありません。

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