フェンダー(Fender)
「フェンダー」とは「車やバイクのタイヤの上に取り付け泥や石から人を守るカバーとなるボディの部品」です。車とは無数のように部品が存在しそれぞれが専門用語となるのでかなり難易度が高く、東京などで一人暮らしをして運転免許を持っていなければ「フェンダー」と言われても分からないのが当たり前だと思います。何より音楽好きなら「フェンダー」とはギターブランドですが、地方で運転する人からすると自動車のタイヤを覆う泥除けなのです。
フェンダーの意味とは
「フェンダー」の意味は以下の通りとなります。
(1)自動車・バイク用語の一つで、回転するタイヤで跳ね飛ばされる泥や石などから歩行者や乗員を守る車輪の泥除けの覆いとなるボディ部分の名称。
(2)鉄道車両の前後につける緩衝装置。
(3)船の舷側や岸壁に付ける緩衝物。
(4)1940年代にアメリカで誕生した世界を代表するエレクトリックギターのブランド名。
「フェンダー」は英語表記「fender」で直訳すると「泥除け」「緩衝装置」「炉格子」、ギターブランドや鉄道・船の緩衝装置・緩衝物といった意味もありますが、広く一般的には自動車とバイクのボディ部位の一部であるタイヤを覆う外板の名称となります。ですから車には前後にタイヤが4本付いてるので前は「フロントフェンダー」、後ろは「リアフェンダー」と呼びます。「フェンダー」の役目はまず「泥除け」となり、タイヤが回転すると泥や石などが四方八方に飛んでしまうのを「フェンダー」で抑止しているのです。石が飛べば歩行者を怪我させたり車自体も傷が付くのでそれを防ぐ役目もあります。もう一つは「接触防止」で「フェンダー」がないとタイヤはむき出しなので壁などに直接ぶつける恐れがあり、タイヤに巻き込み防止として「フェンダー」が付けられているのです。一方で「F1」などのフォーミュラカーは伝統的にタイヤむき出しの「フェンダーなし」で、それには軽量化やピットでのタイヤ交換の便利さなどが理由となっています。また因みに、バイクや自転車でも同様のボディ部位や部品を「フェンダー」と言い、バイクの改造で「フェンダーレス」にするのは昔から定番ですが違法改造で車検が通らなくなります。自転車の場合は「フェンダー」よりも「泥除け」の方が一般的ですが意味は同じで、「フェンダーレス」でも違反とはなりませんが雨天時などは想像以上に衣服や頭が汚れてしまいます。
フェンダーの由来
「フェンダー」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては昭和22年に発売された自動車本「自動車読本」などに文言が記されています。またギターブランド「フェンダー」は1938年にアメリカ人のレオ・フェンダー氏がカリフォルニアでラジオや音響機器の工房を始め、その流れで1945年から楽器も作るようになって1949年にフェンダーギターのオリジナル的なモデルが誕生しました。
フェンダーの文章・例文
例文1.繁華街のパーキングに愛車を停めて戻ってきたら、酔っ払いが蹴っ飛ばしたのかスイスポのフェンダーがボコボコになっていて悲しくなった。
例文2.誕生日プレゼントで念願のフェンダーギターを手に入れたので、Byrds と Of Montreal を合体させたような3分間のオリジナル曲を作ってみた。
例文3.フロントフェンダーあたりから煙が出ていると思ったら、一気に燃え上がり急いで車から離れたところを轢かれてしまい、足は骨折し車は失い彼女は一度も見舞いにこないという三冠を達成した。
例文4.フォルクスワーゲンなどフェンダーのデザインが個性的な車をどうしても欲しいが、未だに運転免許を持っていない。
例文5.コンパクトカーほどオーバーフェンダーにした方が見栄えがよくなるが、イタズラや盗まれる可能性も高くなりそうだ。
「フェンダー」を使った例文となります。
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フェンダーの会話例
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えっ、車から変な音がするって?
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うん。さっき買物で乗ったら、どうも前から異音がするのよね。
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それってもしかしたらフェンダーあたりかな? 俺もこの前乗った時、違和感が少しあったけど、まあいいかって気にしなかったら…、やっぱり修理かな。
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ねぇ、もうあの車も古いし修理よりも外車に乗り換えましょうよ。
夫婦で運転する車が故障した恐れがあるという会話をしています。
フェンダーの類義語
「フェンダー」の類義語には「ウイング」「泥除け」「ノーマルフェンダー」「ブリスターフェンダー」「ツライチ」「バンパー」「フェンダーボード」などの言葉が挙げられます。
フェンダーの対義語
「フェンダー」の対義語にはバイクの「フェンダーレス」「フェンダーレス化」などの言葉が挙げられます。
フェンダーまとめ
ギターのブランド名や電車などの緩衝装置といった意味もある「フェンダー」ですが、通常は「泥除け」という直訳から車やバイクで車輪を覆うように付ける部品の事です。「フェンダー」がある事で泥や石が飛ぶのを防ぎ歩行者が怪我をしないよう配慮をしています。また、改造車などタイヤがワイドになると「オーバーフェンダー」が取り付けられたりします。