ブリーフィング(Briefing)
「ブリーフィング」とは「職場における打ち合わせやミーティングの事」です。これまでの朝の報告や打ち合わせを、最近は一部の企業などは率先して「ブリーフィング」と呼ぶようになっています。会議と呼ぶのはどこか重苦しいや堅苦しさがあるので、それを取っ払い若手や新人とも密なコミュニケ―ションを取ったり、多様な人種が働く環境に配慮した令和時代ならではの正しい方針なのでしょう。それでは解説に入らせて頂きます。
ブリーフィングの意味とは
「ブリーフィング」の意味は以下の通りとなります。
(1)直訳すると簡単な報告・指令・通知で、そこからお知らせ・伝達・コミュニケーション等の事。
(2)ビジネス用語として、グループ内での簡単な報告や打ち合わせやミーティングなど。
(3)報道機関の記者団などに行う事情説明。
最近は外資系企業やIT企業が増え、職場には多種多様な人種の人々が働いているので、これまでは日本語でまかり通っていたものが英語やカタカナ語や略語、又はその業界だけの専門用語が使われるようになっています。「ブリーフィング」もそんな一つで、数十年前なら「会議」「打ち合わせ」と呼ばれていたでしょうが、令和となった現在は特に小規模な人数での日常的な業務連絡は「ブリーフィング」と呼ばれる傾向が強くなっています。端的に言うなら、会議・ミーティング・打ち合わせ等々と同じ事なのですが、もう少し砕けた表現として「ブリーフィング」が好まれています。例えば、仕事上で外部の人間を招いた会議をする事が多い人にとって、会議はとても重要ですし逆に言うなら精神的な負担となります。しかし、同じグループ内だけの業務連絡や報告なら言葉悪いですが、気楽なものです。これらをどちらも会議と呼ぶのはちょっと違うのでは、という考えから現在は簡単な(グループ内などの)打ち合わせを「ブリーフィング」と呼んでいるのです。このように本格的な会議とはならない、仕事前の軽い打ち合わせや話し合いを「ブリーフィング」とするのが多いですが、厳密にはそれぞれの仕事や環境下ではまた違った使われ方がされています。一例として、建築業界は設計書などの作成を「ブリーフィング」、航空業界はパイロット同士などが飛行前の事前確認をする事を「ブリーフィング」となります。
ブリーフィングの由来
「ブリーフィング」の由来はラテン語の「短い」を意味する「brevis」「breve」とされ、それが英語の「briefing」となり現在に至ります。
ブリーフィングの文章・例文
例文1.毎日毎日、朝からブリーフィングを延々と繰り返す日々に正直うんざりし、自分はサラリーマンには向いていないと思い始めた。
例文2.先輩はブリーフィングの時でも皆を笑わせようと冗談を合間に挟んでくるので、正直とても面倒くさい。
例文3.心の中では全員がミーティングでいいだろと思いながら、今日も表面上の付き合いとして少しも心に響かないブリーフィングが始まる。
例文4.全従業員が30人にも満たない弱小企業で全員が生粋の日本人、普段は取引先にも思いっきり方言丸出しなのに、なぜか今年から会議やミーティングをブリーフィングと呼ぶようになり頭が痛くなってきた。
例文5.3分にも満たないブリーフィングの最中、いつも目を閉じている同僚はどれだけ無神経なんだと思っていたが、実は専務の甥っ子というボンボンだと発覚し、次の日から敬語で接するようにした。
職場での打ち合わせなどで「ブリーフィング」を使った例文となります。
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ブリーフィングの会話例
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あれ、今日は人数少なくない?
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えーと、○○さんは風邪で休み、□□さんは遅刻で、△△さんはコロナ疑いで隔離中です。
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って事は今日は二人だけでブリーフィングか。まるでお見合いだよ。
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あっ、それセクハラですよ。朝から常識ないですね。
職場のグループ内で「ブリーフィング」を始めようとしたら、その大半が欠勤で参加できないという内容です。
ブリーフィングの類義語
「ブリーフィング」の類義語には、「ミーティング」「レクチャー」「説明会」「MTG」などの言葉が挙げられます。
ブリーフィングまとめ
「ブリーフィング」は直訳すると簡単な報告や指令となる事から、最近のビジネス現場における会議やミーティングや打ち合わせの代わりに使われる言葉となっています。特に会議と使うほど大袈裟ではなく、同じグループなど少人数での毎日の業務報告めいたやり取りを「ブリーフィング」と呼ぶ傾向が高まっています。近年はカタカナ用語がビジネス現場では広く普及し、「ブリーフィング」もそんな一つとして特にIT系や大企業などでは多く用いられています。