ブーメラン効果

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ブーメラン効果という言葉は、経済学、及び心理学において使われる言葉です。どちらで使われる場合も基本的な意味は一緒で、あまりよい意味のある言葉ではありません。

ブーメラン効果の意味とは

ブーメラン効果とは、(よかれと思って)行った行為や発言によって、逆に不利益を受けてしまうことを表現する言葉です。
経済学でこの言葉が使われる例としては、大企業が持っている技術を中小企業を救済する目的で公開したところ、中小企業の方がその技術によって発展してしまい、元の大企業を脅かすほどの存在になってしまったという場合です。

心理学では、相手を説得をしたところ、反ってその人を怒らせてしまった場合を指します。こちらの方が先にこの「ブーメラン効果」という言葉が用いられるようになったきっかけで、ここから乗じて経済学でも使われるようになりました。多少意味は異なりますが、どちらも善意で行ったことから不利益を受けてしまうという、基本的な意味としては一緒です。
また、”自分が行った行為がそのまま自分に返ってくる”という意味で使うこともあり、ネット上ではこの意味で使っていることが多いですが、あくまでスラング的な使い方です。上記のように、本来はそのような意味ではありませんが、この意味しか知らないという人も多いかも知れません。

ブーメラン効果の由来

ブーメラン効果の由来は、ブーメランを獲物に向かって投げると、その獲物と共に投げた人の元に戻ってくることからです。戻ってくる時に獲物として、負の要素を獲ってきてしまったという訳です。

ブーメラン効果の文章・例文

例文1.その情報はブーメラン効果にだけはならないように注意して公開して欲しい
例文2.まさかブーメラン効果になってしまうとは思わなかった
例文3.最初からブーメラン効果なんて考えていては何も始まらない
例文4.どうしてブーメラン効果になったのか原因が全く分からない
例文5.そんなにブーメラン効果が怖いなら、一切発言しないことだ
スラングとして使われる場合、”ブーメラン”と略されることが多いです。その為、”効果”まで付けて使う場合の多くは、本来の意味だと考えていいでしょう。

ブーメラン効果の類義語

ブーメラン効果の類義語は、「やぶ蛇」という言葉になるでしょう。この言葉にはご存知のように、”余計なことをした為に、反って悪い結果になる”という意味があります。
ただし、ブーメラン効果では、よかれと思った行為や発言が元なのに対し、こちらでは余計なことが元となっているので、似ていながらも意味は多少異なります。

ブーメラン効果まとめ

ブーメラン効果は、そうならないに越したことはありませんが、思いもよらないところから起こることも少なくありません。特に心理学で用いられるケースには、充分に注意が必要です。

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