プロパガンダ(propaganda)
街頭演説している政治家や、宗教の勧誘活動等をしているような光景を見たことはないでしょうか?こういった特定の団体や思想に対して支持を集めたり、普及させたりするような活動を「プロパガンダ(propaganda)」と呼びます。このプロパガンダという言葉の意味や由来に関して解説をしていきます。
プロパガンダの意味とは
一般的には、政治や企業の広報といったような、不特定多数の意識を一方向に向けるための活動を指してプロパガンダと呼びます。その中には、純粋な支持を得る目的、利益を得るために、敵対勢力の支持を自らに向けさせるためになど、様々な意図が介在しています。また、プロパガンダには、ブラックプロパガンダやホワイトプロパガンダ、コーポレートプロパガンダなど、様々な種類が存在しています。
プロパガンダの由来
この言葉の元々の由来を見てみると、1622年に設置されたカトリック教会の布教聖省(現在の福音宣教省)の名称である、ラテン語の「繁殖させる、タネをまく」=プロパガンダというところからきています。
プロパガンダの文章・例文
例文1.あの映画はプロパガンダのために作られたものらしい
例文2.ある政治家の活動は、プロパガンダであると非難されていた
例文3.私はあのプロパガンダを好きになれない
例文4.我々はあの宗教のプロパガンダに屈することはできない
例文5.国のプロパガンダによって戦争に賛同する人が多くなった
プロパガンダという言葉自体は、良いも悪いもないのですが、用途としていいことに用いられることが少なかったため、あまりいい印象がない人が多いかもしれません。
プロパガンダの会話例
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政治的な問題はメディアによって、ミスリードされたプロパガンダがされている可能性があるから、
しっかり自分で判断をする必要があるよ -
確かにミスリードさせられている可能性も考慮してニュースは見る必要がありますね
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その通りだよ、戦前はプロパガンダを政治手法として取り入れつつ、政権運営をしていた事もある。
民主国家とはいえ、可能性は考えておく事で情報がフラットに入ってくるね -
ニュースもただ見ていればいいわけじゃなく、裏側も考えないといけないですね。
プロパガンダの類義語
プロパガンダに類する言葉としては、「広告」や「宣伝」といったものが挙げられるかと思います。
プロパガンダまとめ
現代社会においてのこの言葉は、企業や政治で使われることが多いかと思います。不特定多数の意識を特定方向に向けたり、考え方を押さえつけたりといった意味合いがあり、歴史を振り返ってみてもそういった使われ方をすることが多かったことによります。ただ、そういった社会の縮図を知る上では重要な言葉になりますので、知っておいて損はないかと思います。