ホワイトカラー(white-collar、white-collar worker)
「ホワイトカラー」について、サラリーマンなら大抵は理解している言葉ではないでしょうか? 女性などの場合は人気の海外ドラマ、単なる色として捉えている人もいると思いますが、今回はサラリーマンや事務系を意味する意味での「ホワイトカラー」について、調べてみました。
この記事の目次
ホワイトカラーの意味とは
「ホワイトカラー」の意味は以下の通りとなります。
(1)直訳すると「白色」だが、通常はサラリーマンを意味して、スーツ下に着るワイシャツや白襟から呼ばれる様になった。
(2)事務系、管理などの職種を指す言葉で、常日頃は作業着の肉体労働ではない業務に就く人々。
(3)高給取り、エリート、頭脳労働者に対して呼ばれる事もある。
「ホワイトカラー」は、サラリーマン全体と定義する事も出来れば、逆に一部のグループの人達だけと、実に扱いが難しい言葉となっています。昔は、サラリーマンは必ずスーツを着てその下には、(白襟がついた)白いワイシャツを着ていました。そこから、サラリーマンに対し「ホワイトカラー」と呼び、現場の作業員や肉体労働者は作業着を着るので、「ブルーカラー」と呼ばれるようになったのです。しかし、現在は事務系や管理業務の人を特別に指す時もあれば、大企業などは派遣社員も多くスーツを着ているからと将来が約束された身分とは言えません。それどころか、「ブルーカラー」の方が給料や待遇が良い場合もあり、「ホワイトカラー」が特権的な立場ではなくなっているのです。また、最近人気のIT系大企業などは、スーツ着用などは定められていなく、ますます「ホワイトカラー」は過去の言葉となりつつあります。しかし、アメリカなどに目を移すと、「ホワイトカラー」という呼び名は、スーツやシャツを意味する場合もありますが、頭脳労働者というワンランク上の扱いとなり、実際にはスーツを着ていなくても、肉体労働者の「ブルーカラー」よりもステータス高くなっています。
ホワイトカラーの由来
「ホワイトカラー」の由来として、一説によるとスーツ文化が関係しているとされています。15世紀、イギリスで誕生したスーツは、当時の軍服の一つであり防寒対策や軍人に対して同じものを着させるユニフォームという扱いでした。それが、徐々に国民の階級分けという意味合いも強くなり、スーツを着ている仕事をしている人はエリート、又はそれなりの地位ある仕事に就いていると社会が認識するようになりました。対して、ブルーカラーは作業着なので工場などの仕事とされ、社会的ステータスは「ホワイトカラー」の下となります。具体的には、19世紀後半から20世紀前半頃にかけて、スーツや下にシャツを着ている人を呼ぶようになったとされていますが、詳しい年代は不明です。
ホワイトカラーの文章・例文
例文1.父親はホワイトカラーではないが、大企業の工場で働いているので、年収は高い方だ。
例文2.ホワイトカラーは単なる労働者という扱いでもあるので、自営で成功している人は逆にバカにした呼び名でもある。
例文3.ブラック企業の営業などもホワイトカラーとするなら、着ている服装で判断するべきではない。
例文4.AIの普及で、ホワイトカラーの仕事も年々減少すると懸念されている。
例文5.ホワイトカラーは優秀なので残業代を支払わない、「ホワイトカラーエグゼンプション」という制度もある。
「ホワイトカラー」も最近は扱いが悪くなっている事も多く、それを危惧する例文となります。
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ホワイトカラーの会話例
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就職は絶対に、ホワイトカラーの仕事って決めているんだ!
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どうして、そんなに憧れているの?
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スーツをビシッと着こなすと、何か仕事が出来そうでカッコいいでしょう。だから、絶対にそんな仕事にするって決めているの!
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でも、そういう仕事は同僚も優秀じゃないの? そんな仕事先で、ずっと働いて行く事が今のあなたにできるのかな? それに雇ってくれないんじゃないの?
「ホワイトカラー」の仕事に憧れる男性に、現実的な意見をぶつける女性の会話となります。
ホワイトカラーの類義語
「ホワイトカラー」の類義語には、「サラリーマン」「営業マン」などの言葉が挙げられます。反義語として「ブルーカラー」という言葉もあります。
ホワイトカラーまとめ
「ホワイトカラー」は白襟のワイシャツを着ているサラリーマン全般、とくに事務職や管理などの業務に対して呼ばれます。作業着の現場作業員を「ブルーカラー」と呼ぶ対比でもあり、昔は「ホワイトカラー」に対しエリートや憧れを抱く事もありましたが、現在は仕事も多様化しスーツでも派遣や給料が安い事も知れ渡っているので、実際には一部の大企業や国家公務員の方がステータス高い仕事となっています。