「ポピュリズム」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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ポピュリズム(populism)

「ポピュリズム」は殆どの日本人は何を指しているか、見当もつかないでしょう。しかし、欧米文化にある程度の関心があれば、何度か見聞きした事があるのではありませんか? 政治的な意味合いが色濃く、日本ではそもそも政治の話を誰かとするのはタブー風潮や前提があるので、余計に「ポピュリズム」が浸透しません。ですが、今後を見据えると日本も本当の民主主義や、政治的な意味での欧米化を目指すなら、「ポピュリズム」を真剣に考えるべきです。

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ポピュリズムの意味とは

「ポピュリズム」の意味は以下の通りとなります。
 (1)大衆に寄り添う政治運動であり政治主義の一つ。
 (2)一般大衆を中心に据えた政治思想でエリートや権力者側を敵対視する。
 (3)人々の利益や権利を守る為に、既存の政権や体制を批判する政治姿勢。
 (4)政権を批判するので、大衆迎合主義・衆愚政治とも呼ばれる。
上記の意味だけではどうも分かり辛いですよね。「ポピュリズム」は歴史や文化的な面が強く残っているので、日本ではどうも理解されない面が強いです。根本的には資本主義を力尽くで手に入れた国と、アメリカから無理やり導入された国の背景が違うからです。要約するなら、政権とは国を左右するだけでなく時には支配する事もできます。それを日本の場合は保守とも呼べるのですが、基本的にはその中枢の政治家も官僚もエリート集団となります。そのエリートの都合良い政策や主張に対し、反旗を翻すように大衆に訴えたり扇動、或いは政治運動などをするのが「ポピュリズム」です。現政権と様々な面で対立するので、政権側だけでなく政権支持者にとっても、面白くない存在です。よって、その否定的なスタンスが「衆愚政治」や「大衆迎合主義」と少々見下された扱いとなります。欧米各国の場合は、二大政党が半々程度の支持率で拮抗するなど、民主主義が機能していますが、日本は長期に渡り自民党だけが政権運営をしているので、どうしてもバランスが崩れます。しかし、それを否定する「ポピュリズム」が圧倒的な少数となり、批判すら受け付けない世の中となっているので、どうしても主張すら通らないのが現在の状況です。

ポピュリズムの由来

「ポピュリズム」は、ラテン語で”民衆”を意味する「populus」が由来です。この言葉そのものは、古代ローマ時代から使われ、市民集会を呼びかけるなどエリート主義に対するアンチという側面がありました。その後の経緯は割愛しますが、欧州の政治では政権や王権側と対立する民衆側には「ポピュリズム」の意識が強く根付いていきました。それがアメリカにも流れ、1891年に農民政党「人民党」が結成され、農産物下落に対する救済を求め多数の議員や州知事を誕生させ、その成功から通称「ポピュリズム党」と呼ばれ、人々にも「ポピュリズム」の精神などが浸透されたと伝えられています。

ポピュリズムの文章・例文

例文1.ポピュリズムは良い面も悪い面もあるが、日本でも本格的に普及してもらいたいものだ。
例文2.その国々よって、ポピュリズムを肯定や容認と否定に分かれる。日本や一部ヨーロッパは否定的だ。
例文3.経済的弱者はポピュリズムを支持する傾向が強い。
例文4.日本は格差社会と呼ばれるのに、ポピュリズムに対しては人々は無関心だ。
例文5.ポピュリズムがさらに弱まれば保守化が進み、日本の民主主義は崩壊する懸念がある。

「ポピュリズム」を使った日本の政治の問題点を指摘するような例文です。

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ポピュリズムの会話例

  • 不景気の影響なのか経済について調べても、民主主義や社会主義、それにポピュリズムについての記事が多いですよね。

  • それは私も思った。最近は、若い人の間で社会主義の方が良いという意見が多くなっているんだよね。

  • 資本主義が行きつくところまでいって、その結果は一部だけ大金を掴み、残り多数は苦しい生活だものね。それは嫌になる。

  • そんな代表でもある日本は、高齢化や借金大国で格差社会なのにポピュリズムの声が大きくないどころか、皆無に近いよね。本当に不思議。

「ポピュリズム」がなぜ日本では高まらないのか、疑問を持つ男女の会話です。

ポピュリズムの類義語

「ポピュリズム」の類義語には、「人民主義」「デマゴーグ」などの言葉が挙げられます。

ポピュリズムまとめ

「ポピュリズム」とは、現政権に対して否定的な立場であり、エリート主義の政治に対して「ノー」を突きつけ、大衆の為の政策を求めたり政策を進める政治運動や思想です。大衆の不満を政権にぶつけ、それを政策の柱にする事から揶揄して「大衆迎合主義」とも呼ばれます。

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