「マネーサプライ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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マネーサプライ(Money Supply)

マネーサプライ」とは「政府や金融機関以外の企業や個人などの経済活動で出回る通貨量であり通貨残高や通貨供給量」です。コロナ禍で政府が大量のお金を市場に投入しているので、現在は「マネーサプライ」は無理やりですが上昇をしています。これによって、本来なら景気が良い判断となるのですが無理やり上げているので実体経済には反映されず、それどころかGDPが下がっています。要は経済や景気とはそう簡単に思い通りにコントロールできず、だから不景気が長引いているのです。

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マネーサプライの意味とは

マネーサプライ」の意味は以下の通りとなります。
(1)一般企業や個人や地方自治体など実際の経済活動に出回る通貨量。
(2)政府や銀行以外の民間企業や個人が保有する現金や預貯金の総合的な量で、「通貨残高」や「通貨供給量」や「貨幣供給量」の事。
(3)国内の経済活動を反映するとされる保有通貨の合計で「マネーストック」や「通貨供給量」に「通貨残高」とも呼ばれる。
”マネー”は「金銭」「通貨」「お金」「資金」など、”サプライ”は「供給(量)」「提供」「在庫(量)」で、「マネーサプライ」を直訳すると「通貨供給量」となります。では、「通貨供給量」が何かと言うと政府や銀行など金融機関以外の一般企業や個人が保有する通貨残高の事で、一概には言えませんが通常は好景気になると銀行から企業や個人に貸し出すので「マネーサプライ」は増加・上昇し、反対に不景気になると銀行は貸し渋りや返済を求めるので「マネーサプライ」は減少・低下します。よって、景気動向の判断や目安ともなり得る重要指標が「マネーサプライ」で、日銀が毎月1回結果を発表しています。しかし、コロナ禍の現在は従来通りの景気判断の材料とはなっておらず、理由として政府の意向で日銀が大量の国債を買い入れる金融緩政策を進めて、定額給付金や支援金を市場にばら撒いたにも関わらずGDP成長率は戦後最悪を更新してしまったからです。本来ならこれだけ「マネーサプライ」が急増すればGDPも伸びてデフレ脱却にも貢献するのですが、それよりも経済活動の冷え込みやデフレ圧力などが想像以上に根深く浸透していて、異次元の金融緩でも効果はなかったと判断できます。よって、単純に大量の資金を市場に投入して「マネーサプライ」を一時的に上げても、景気回復には繋がらないのが現在の経済状況です。因みに「マネーサプライ」は以前の呼び名であり、現在は欧米に合わせて「マネーストック」で統一されていますが、現状では「マネーサプライ」でも頻繁に使われています。

マネーサプライの由来

マネーサプライ」の由来は残念ながら不明です。補足として、2008年6月の通貨統計見直しによって「マネーサプライ」が廃止され、欧米基準に合わせて「マネーストック」と呼ばれるようになりました。

マネーサプライの文章・例文

例文1.庶民の給料が上がらないのだから、マネーサプライが増加しても景気が良くなる訳がない。
例文2.政府関係者はマネーサプライが上昇してこれで景気回復だと思ったら、GDPが戦後最悪となってガッカリした事だろう。
例文3.株やFXなど投資に手を出すと経済用語にも詳しくなるので、マネーサプライもその一つとして個人投資家にはすっかりお馴染である。
例文4.マネーサプライを上げるなど従来の景気刺激策は効果がないと政府や経済評論家は認めるべきだ。
例文5.経済成長を遂げてきた中国もコロナの影響なのか、マネーサプライが鈍化している。
マネーサプライ」を使って経済状況の解説をするような例文となります。

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マネーサプライの会話例

  • やっと我が家にもコロナの定額給付金が振り込まれたか。

  • 夫婦で20万円ね。嬉しいような少ないような。でも、これって税金で支払うから、結局は近い内に増税をするんでだよね。

  • まあ多分そうだけど、政府としてはお金を市場にばら撒くのでマネーサプライの上昇も期待しているんじゃない。このままインフレを目指せってね!

  • でも1人10万円を配っても、景気は良くならないよね。殆どの人は税金や光熱費の支払いで終わりじゃない。

定額給付金と「マネーサプライ」について夫婦が会話をしています。

マネーサプライの類義語

マネーサプライ」の類義語には、「マネーストック」「マネタリーベース」「通貨流通量」「ベースマネー」などの言葉が挙げられます。

マネーサプライまとめ

マネーサプライ」は政府や金融機関以外の企業や個人などの通貨量であり、経済活動に伴う通貨の総量や合計の事でもあります。現在は欧米に合わせて「マネーストック」と呼ぶのが正しいですが、「マネーサプライ」でも使われているのが実情です。一般的には市場に資金が多く流れると「マネーサプライ」は上昇するので景気は上向くがインフレの要因ともされ、反対に「マネーサプライ」が減少すると景気は下向きデフレになると言われますが、コロナ禍の現在はそんなに単純には進まなくなっています。

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