モンタージュ(Montage)
｢モンタージュ｣とは｢映像や写真画像などの合成編集するテクニック｣です。最近の若い子にとっては写真編集のアプリやソフトでお馴染の言葉ですが、往年の映画ファンからすると名作の映像編集テクニックの歴史を感じさせる大変趣がある言葉が｢モンタージュ｣です。｢モンタージュ｣の仕上がりによって作品の雰囲気がガラッと変わってしまうので、ズームアップやズームアウトなどを駆使して如何に良い作品にするかが重要なのです。それでは｢モンタージュ｣の解説となります。
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モンタージュの意味とは
｢モンタージュ｣の意味は以下の通りとなります。
(1)映画や写真で使われる専門用語で、複数の画像を合成して一つの画面にするテクニック。
(2)複数のカットや画像を組み合わせて、一つの画像や作品に意味や概念をもたせる構成方法で、｢モンタージュ技法｣や｢モンタージュ理論｣の事。
(3)映画等のテクニックから、転じて、様々なものを合成する喩えや写真加工アプリなどでも使われる言葉。
｢モンタージュ｣は元々は映画用語で編集の際の｢合成｣といった意味で、それが写真や画像などの分野でも使われ、さらに現在は単純に｢合成｣としてスマホの写真加工アプリなどでも｢フォトモンタージュ｣として使われています。しかし、厳密には欧州の映画世界から誕生した言葉で、1920年代のソビエトで映画をよりメッセージ力を高めるテクニックとして｢モンタージュ｣並びに｢モンタージュ理論｣｢モンタージュ技法｣が誕生しました。具体的には、あるシーンを様々な角度から撮影したりズームアップなども取り入れ、それを編集する事で特別な意味があるように仕上げるのが｢モンタージュ｣です。要するに特別な意味があるように、或いはより観客の心に訴えるようにする｢映像の編集テクニック｣=｢モンタージュ｣ですが、それが警察が容疑者逮捕などで複数枚から一部分を抜き取って合成し完成させた一枚の写真も｢モンタージュ｣や｢モンタージュ写真｣と呼ばれるようになり、現在は素人がスマホの写真加工アプリや写真編集ソフトでも｢モンタージュ｣となります。
モンタージュの由来
｢モンタージュ｣の由来は、｢上がる｣｢登る｣｢組み立てる｣といった意味のフランス語｢monter｣からです。映画世界から誕生した｢モンタージュ｣は、どの映画作品や監督或いは編集者の映像テクニックを最初にするかは意見の別れる所ですが、1895年に公開されたアメリカ映画｢メアリー女王の処刑｣が現在にも通じる映像編集の元祖とされます。その後、ソビエトの映画監督セルゲイ･エイゼンシュテイン氏によって飛躍的に進歩して、現在では｢モンタージュ技法｣を確立させた第一人者となっています。
モンタージュの文章・例文
例文1.モンタージュ技法に注意しながら名作を観るのも映画ファンならではの楽しみ方だ。
例文2.ユーチューバ―の動画が退屈に感じるのは、テロップと無駄な効果音だらけで、専門的なモンタージュのテクニックなどは皆無で単調な映像だからなのだろう。
例文3.子供達が写真加工アプリで自撮り画像を不気味なモンタージュにして遊んでいる。
例文4.三億円事件の犯人画像も実は複数人の顔を組み合わせて完成したもので、あれこそ日本で一番有名なモンタージュ写真である。
例文5.整形後の写真でOKなのだから、そのうちに運転免許証の顔写真もモンタージュになりそうだ。
様々な｢モンタージュ｣を使った例文となります。
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モンタージュの会話例
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これ見れくれよ。この前更新したばかりの俺の免許証の顔写真。
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ちょっと、こんな寝癖だらけの頭で大丈夫だったの？
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全然問題なしだよ。それに普段は眼鏡をしているけど、この日はコンタクトにしたんだよね。
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普段の先輩と別人みたいですよね。これってモンタージュ写真じゃないんですか？
職場の男性が後輩女性に運転免許証の顔写真を見せている会話です。
モンタージュの類義語
｢モンタージュ｣の類義語には、｢エディティング｣｢コラージュ｣｢合成アート｣｢合成写真｣｢クローズアップ｣などの言葉が挙げられます。
モンタージュの対義語
｢モンタージュ｣の対義語は厳密にはありませんが、直訳である｢合成｣の対義語には｢分解｣｢解体｣｢崩壊｣などの言葉が挙げられます。
モンタージュまとめ
｢モンタージュ｣は映画や写真画像などの編集で使われる言葉で、編集の際に合成などをして印象に残るようにするテクニックです。最初は映画で使われ観客にインパクトを残す効果的な映像編集だったが、それが容疑者の合成写真として｢モンタージュ写真｣や｢フォトモンタージュ｣としても使われ、現在は画像編集アプリやソフトで加工するのも｢モンタージュ｣となります。