ライセンス(License)
「ライセンス」とは「運転免許などの免許、著作権者による使用許諾、特許などの法的な許可などを指す言葉」です。自動車やバイクなどを運転するのに必要な免許としての「ライセンス」が最も一般的ですが、他にも複数の意味合いを持つのが今回の「ライセンス」です。日本企業と外国企業が揉めて「ライセンス契約がどうしたこうした」といったニュースを見聞きした事があると思いますが、特許や著作権が絡むと「ライセンス契約」が大きな問題となって浮上するのです。それでは分かっていそうで、実はよく分からない「ライセンス」の解説となります。
ライセンスの意味とは
「ライセンス」の意味は以下の通りとなります。
(1)免許。許可。承認。
(2)他者や外国が持っている特許などに使う為の法的な許可。
(3)ITやビジネス用語では、著作物に関して著作権者による使用権の許諾の事。
「ライセンス」は日本では自動車免許などの”免許”という意味で広く知られていますが、欧米というか日本でも権利・許可証・承認といった意味合いも込められています。ですから、何かを認可や許可した証明書や許可証として「お墨付き」を与えたとも理解できます。例えば、IT用語では著作物に関するもので使用権の許諾となり、一般的な権利関係ではロイヤルティ(権利の使用権)に絡む金銭対価が「ライセンス」となります。自動車免許も「運転の権利を得た」や「公道運転の許諾を得た」とすれば、その証明書なので「運転ライセンス」や「国内A級ライセンス」「サーキットライセンス」といった呼び方にも納得ができます。さらに深掘りすると、「ライセンス」を与える者は「ライセンサー」(実施許諾者)、「ライセンス」を受ける者を「ライセンシー」(実施権者)と呼びます。因みに正確な英語表記はアメリカでは「license」、イギリスでは「licence」となります。さらに補足として、コロナ禍の現在はワクチンやウイルスに絡めて「ライセンス契約」「ライセンス生産」といった言葉も頻繁に使われています。
ライセンスの由来
「ライセンス」の由来はラテン語で許されるを意味する「licere」で、それが時間経過によって現在は「免許」や「許可」といった意味になります。文献としては小説家・安岡章太郎の著書「月は東に」(1970〜71年)などに文言が記されています。
ライセンスの文章・例文
例文1.姉は旧帝大にストレートで合格し弁護士資格も保有する才女だが、普通免許には3度も落ちて運転ライセンスとは縁がない変わった人だ。
例文2.裕福な家庭で育っても犯罪で将来を棒に振る若者を見ると、普通に生きるライセンスは自力で手に入れるしかないのだ。
例文3.高額ライセンス料をアメリカの企業から要求されたのがケチの付き始めで、それからうちの会社は転がる様に倒産へと傾いていった。
例文4.YouTubeの動画投稿でアーティストの楽曲を使うと著作権などの問題からライセンス料金が発生するのだろう。
例文5.最近はライセンス偽装が国際的にも大きな問題となっている。
運転免許や権利などで「ライセンス」を使った例文です。
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ライセンスの会話例
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俺もそろそろ本腰を入れて国家資格でも取ろうと思っているんだよね。
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頑張るのはいいけど、あなたじゃ無理でしょう。
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おいおい、俺が本気を出せば、ある程度の資格は受かる自信があるって。それに日本はライセンス社会だから、難しい資格を保有していれば再就職でも有利だろ。
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でも資格があっても経験が無ければ就職は無理なんじゃない。何と言っても日本は慣例に従うからね。
国家資格の獲得にチャレンジしようとする夫と現実的な考えの妻の会話となります。
ライセンスの類義語
「ライセンス」の類義語には、「認可」「承認」「批准」「見過ごす」などの言葉が挙げられます。
ライセンスの対義語
「ライセンス」の対義語には、「禁止」「不許可」「仮免許」「拒否」「否認」「無断」「拒絶」などの言葉が挙げられます。
ライセンスまとめ
「ライセンス」は免許や許可といった意味を持ち、そこから運転免許証など何かの資格を保有している際に「ライセンスがある」となり、他にも著作権や特許権などの使用権等が絡むと「ライセンス契約」となります。よって、個人の免許や資格から企業などの権利関係も含む言葉が「ライセンス」です。