ランニングコスト(running cost)
ランニングコストという言葉は企業で使われる言葉です。売り上げを生み出すためのコストがいくらかかるか、というのは企業にとって生命線になりますが、そのコストも細分化すると様々です。
今回は運用にかかる部分であるランニングコストという言葉について見ていきます。
この記事の目次
ランニングコストの意味とは
ランニングコストとは経営学用語の一つです。
企業が設備・建物、総じて企業の運営をしていくためにかかるコストのことをランニングコストと言います。
対義語でイニシャルコストという言葉があります。これは「導入するときにかかるコスト」です。対して、ランニングコストは「維持するためのコスト」です。
わかりやすい例でいえば、家を一括で買う場合、家の代金はイニシャルコストです。しかし、毎月かかる水道光熱費はランニングコストです。家で済み続けるために必要なコストだからです。
企業で設備を導入したり、プロジェクトを始める際には単純に購入費を考えればいいだけでなく、ランニングコストがいくらかかるか?の予算を建てなければいけないということです。
ランニングコストの由来
ランニングコストは”running cost”と書き、和製英語です。「走り続けるためのコスト」というニュアンスです。本来の英語で言うならば”operationg cost”(運営費)が正しいでしょう。
ランニングコストの文章・例文
例文1.購入費が安くてもランニングコストがかかりすぎるということで、設備の導入を断念した
例文2.より効率の良い設備を導入することでランニングコストを削減する
例文3.ランニングコストが思った以上にかさんでしまった
例文4.買い切り料金なので、月額制のソフトと比較してランニングコストがかからず、結果低予算で済みます
例文5.我が家のランニングコストの計算が甘かった
上記のように、主に導入費=イニシャルコストとの兼ね合いで考えられることが多いようです。
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ランニングコストの会話例
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では、今後の方針についてですが、何か意見はありますか?
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ランニングコストの見直しを図った方が良いのではないでしょうか。ライン設備などには十分な予算が取ってありますが、人件費や作業員の休憩場所に自販機を導入するなど、作業員にかかる部分の予算をもっと増やすべきかと。
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しかし、せっかく膨大な費用でライン設備を整えて、少ない人数で回せるようにしたんだ。そこでまた人件費をかけたら、コストはかかる一方だぞ。
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人数を減らすのですから、なおのこと人を大事にしないと、不満を持って抜けられた時のダメージが大きいと思いますが。
上記では会社のランニングコストについて議論しています。設備もそうですが、人件費もランニングコストの1つと言えます。
ランニングコストの類義語
ランニングコストは「運営費」「維持費」「運用コスト」といった言葉で置き換えることができます。細分化すると「システムコスト」=パソコンなどシステムにかかる部分のコスト、なども含まれます。よく一緒に取り上げられる言葉として「イニシャルコスト」もあります。
ランニングコストまとめ
ランニングコストについて見てきました。この言葉は和製英語です。海外出張でこの言葉を使っても首を傾げられるので注意が必要です。