「ラーゲリ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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ラーゲリ(Lager')

「ラーゲリ」とは「ソ連時代の外国人捕虜などが脱走しないように閉じ込めておく強制収容所」です。第二次世界大戦は第一次よりもさらに戦火が激しくなったので捕らえられる捕虜の数も多く、欧米や日本には強制収容所がいくつもあったようです。その中でも有名なのがソ連の「ラーゲリ」で、多くの日本兵が捕虜として過酷な生活を送っていたのです。

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ラーゲリの意味とは

「ラーゲリ」の意味は以下の通りとなります。
 (1)英語並びにロシア語表記「Lager'」となり、ソビエト連邦の捕虜などを拘束させて生活させる強制収容所。
 (2)ソ連語(現ロシア語)の直訳では「夏休みの子供キャンプ」「合宿」「宿泊施設」となるが、日本や他国ではソ連時代の第二次世界大戦後に使われていた捕虜・抑留者収容所や矯正労働収容所(強制労働収容所)の事。
 (3)「ラーゲル」も同義。
「ラーゲリ」は英語とロシア語表記「Lager'」となり、ソ連時代の捕虜収容所や強制収容所です。他にも捕虜・抑留者収容所や矯正労働収容所とも言われ、要するに敵国の捕虜などの外国人やソ連人でも政府に批判的な者を強制的に収容する施設で、過酷な労働や虐待・拷問などが行われていました。日本人からすると1945年の「日ソ戦争」で捕虜となった日本兵士が捕らえられた場所・施設という印象ですが、ロシア革命の翌年1918年に創設されてからは大勢の反抗する民間人や共産党員が「ラーゲリ」に送られ、ソ連全体では約1200か所以上が存在し、一時的に留めて置く「中継ラーゲリ」という施設も存在しました。そもそもソ連の真冬は零下40度を記録する極寒の環境ですが、その中で捕らえられた民間人や捕虜などは強制労働をさせられ、また食糧や衣類なども満足になく凍死する人が後を絶たなかったようです。ちなみに2022年12月に公開された映画「ラーゲリより愛を込めて」で題材となった事でも有名になりました。

ラーゲリの由来

「ラーゲリ」は前述したように元々は「夏休みの子供キャンプ」「合宿」「宿泊施設」という意味のソ連語です。そして歴史を振り返ると1613年から1917年まで続いたロマノフ王朝時代は逮捕された者をシベリアの施設に送って収監していたのですが、この施設は脱走が容易だった事からその反省として、1917年に起こったロシア革命以降は囚人や捕虜を徹底的に厳しく管理し脱出ができないようにしたのです。 

ラーゲリの文章・例文

例文1.もし自分が大正時代にシベリア出兵が命じられたら、ラーゲリに捕まる恐怖が頭から離れなかっただろう。
例文2.映画「ラーゲリより愛を込めて」を歴史認識の学びとして観た人は皆無で、ほぼ100%嵐の二宮さんのファンだけが絶賛し喜ぶ不思議な戦争物語となっている。
例文3.ウクライナやパレスチナばかりが取り上げられ、いつの間にか北方領土問題などはなかった様になっているが、もし返還されて興味心から観光に訪れてもロシアスパイに捕まってラーゲリ送りされるのが関の山だ。
例文4.どれだけの人々がラーゲリでの拷問によって殺されていったのかと思うと胸が痛む。
例文5.北朝鮮版ラーゲリでもある刑務所は教化所と言うそうだ。
「ラーゲリ」を使った例文となります。

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ラーゲリの会話例

  • 戦争について調べると、もう本当に悲惨でしかないよね。

  • ミサイル爆撃で命を落とすか、難を逃れても敵兵に捕まって殺されるか…。運が良くても捕虜みたいにされてラーゲリなど収容所送り。

  • ラーゲリって、確かソ連の収容所だよね。

  • そう。あなたが得意な漫画もアニメも観れない最悪な環境がラーゲリだからね。

戦争などしないで平がいちばんという会話をしています。

ラーゲリの類義語

「ラーゲリ」の類義語には「留置所」「流刑地」「秘密収容施設」「監獄」「刑務所」など、また大戦中における世界中の有名な「収容所」はアメリカの日系人収容所「マンザナー」、ドイツのヒトラーによる収容所「ナチス収容所」「アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所」、日本国内は「函館俘虜収容所」「東京俘虜収容所」などがありました。

ラーゲリの対義語

「ラーゲリ」の対義語はありません。補足として「収監」の対義語である「収容所」から出られて自由になるのは「釈放」「解放」「放免」「免罪」などになります。

ラーゲリまとめ

ソ連時代の捕虜収容所であり民間人も収監された強制施設が「ラーゲリ」です。大戦中はどの国も敵国兵士を捕虜として収容所に閉じ込め、過酷な労働をさせたり暴行などをするのが当たり前でした。ソ連の「ラーゲリ」は映画になった事もありますが、極寒の寒さという気候条件もあって日本人にもその名が知られています。

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