リアル二刀流(りあるにとうりゅう)
「リアル二刀流」とは「メジャーリーグで投手と打者の両方で試合出場を果たす大谷選手の代名詞」です。日本人選手がメジャーリーグで活躍するだけでも快挙ですが、それを投手と打者の両方というのは超異例であり、だからこそ大谷選手が試合に出場すれば連日に渡ってニュースが大きく扱うのです。それでは野球ファンだけでなく日本国民が注目をする大谷選手の象徴ともなる「リアル二刀流」の解説となります。
リアル二刀流の意味とは
「リアル二刀流」の意味は以下の通りとなります。
(1)ロサンゼルス・エンザルス(エンジェルス)に所属するメジャーリーガー・大谷翔平選手を称する造語で、一試合で投手として投げながら打者としても同時に出場する事。
(2)メジャーリーグで活躍するプロ野球の大谷選手を表す代名詞で、これまでは投手をする時は投手のみ、打者の時は打者のみとして試合に出場していたが(二刀流)、投手をしながら打者としても試合に出場するという快挙からマスコミが「リアル二刀流」と呼び始めた。
”リアル”は「現実」「現実感」「実社会」「ありのまま」、”二刀流”は「両手に刀を持つ剣術」「酒も甘い物も両方好き」「二つの物事を同時に行う」で、プロ野球における投手と打者の両方で同一の試合に出場する事が「リアル二刀流」です。現在は基本的には投手と他ポジションは別物扱いとされるので、投手として試合に出場すれば4日以上開けてから次の試合に出場し、その間は軽めの練習など調整に当てます。しかし、大谷選手は投手として試合に出場し打者もして、投手でない時も打者として試合に出場する「リアル二刀流」と「二刀流」を続けるという大変稀な選手なのです。ですから、甲子園を目指す高校野球などではこのような形で試合出場をする球児もいますが、プロ選手ではメジャーリーガーで数人程度いますが大谷選手のように大活躍はしていないので、その点からも素晴らしい剛速球を投げる投手でありホームランを量産する唯一無二の名スラッガーなのです。2021年は大変活躍をしたので、当然ながら連日のようにニュースで報道され、その注目度の高さから「新語・流行語大賞」には同じく大谷選手を例えた「ショータイム」と共に「リアル二刀流」がノミネートされました。
リアル二刀流の由来
「リアル二刀流」の由来は、元々は江戸時代の剣術家として知られる宮本武蔵を表す有名な言葉である”二刀流”で、この言葉は野球の世界では度々用いられてきましたが、大谷選手が登場するまでは高校球児に対して比較的に使われていました。それは高校野球ではエースで4番というのが珍しくなく、良い選手は投打の両方で活躍できたからです。しかし、大谷選手が日本だけでなくアメリカでも結果を出してくると連日紙面を賑わすようになり、2019年4月頃から「リアル二刀流」という言葉が徐々に使われ始めました。
リアル二刀流の文章・例文
例文1.ギャンブル好きな友人は台に座りパチンコやパチスロをしながら、スマホで競馬や競艇も勝負しつつ「俺もリアル二刀流なんだけど…、ギャンブル界の大谷にはなれねぇンだわ」と冷めた声で発して渇いた風で笑った。
例文2.リアル二刀流の大谷選手は年俸もうなぎ上りで、他の選手の二倍や三倍になっているだろう。
例文3.サッカーでも昔はGKながらにFKを蹴るというチラベルト選手がいたが、彼も母国パラグアイではリアル二刀流のような評価を受けた国民的英雄だ。
例文4.妻が男を作って出て行ったので、昼間はサラリーマンで夜は主夫となり子供の面倒をみる私を行政はリアル二刀流と評価して、少しでもサポートして欲しいものだ。
例文5.引退するまで大谷選手がリアル二刀流を続けたら、間違いなく日本史上最高の野球選手になるだろう。
野球以外でも「リアル二刀流」を使った例文となります。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
リアル二刀流の会話例
-
えー、そんなに買物をしてくるの? 俺、仕事終わりだよ。
-
だからじゃない。帰り道のついでだし、仕事のストレス発散にもなるし、重い物を持って帰る筋トレにもなる。リアル二刀流どころか三刀流にもなるでしょう。
-
分かった、分かったよ。買ってくるから。だから、夕ご飯を用意しておいてよ。腹減ったよ。
-
ごめーん。今から友達と飲みに行くから出掛けるの。そうだ、帰りにラーメンとか牛丼でも食べてきなよ。
とある夫婦の電話やり取りで「リアル二刀流」を使ったものです。夫の仕事帰りに買い物をお願いし、妻は何もしないで遊びに出掛けてしまいます。
リアル二刀流の類義語
「リアル二刀流」の類義語には、「二刀流」「ショータイム」などの言葉が挙げられます。
リアル二刀流まとめ
「リアル二刀流」はメジャーリーグで投手と打者の両方で大活躍をする大谷選手を表す言葉です。当初は”二刀流”と呼ばれていましたが、投手と打者の両方で同一試合に出場するようになりマスコミが「リアル二刀流」と呼ぶようになりました。