リキュール(Liqueur)

「リキュール」とは「醸造酒や蒸留酒に果実や糖分などを加え、主にカクテルの材料となる甘いお酒」です。ビールや焼酎というとどこか大衆酒場なイメージですが、「リキュール」はもう少し上品や大人の男女というイメージがありませんか? 実際のところはどちらも同じ酒であり、酎ハイやソーダ割とカクテルも大差はないのですが、どことなく「リキュール」を使ったカクテルはショットバーなどで大人の男女が飲むイメージが先行しています。多分、これは映画やドラマに強く影響され都合良く解釈しているのでしょう。では酒好きには堪らない「リキュール」についての解説となります。

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リキュールの意味とは

「リキュール」の意味は以下の通りとなります。
(1)醸造酒や蒸留酒に生薬や果実に糖類や色素を加え造った混成酒の一種。
(2)アルコールや蒸留酒に糖分や果実エキスなどを混ぜ合わせた混成酒で、主にカクテルなどの材料として使われアルコール度数は25度~55度となる。
(3)酒税法上は合成清酒やみりん等と同じ「混成酒類」に該当し、酒類と糖類とその他を原料とした酒類でエキス分が2%以上の物となるが、欧米各国はそれぞれまた違った定義が定められている。
「リキュール」は大変歴史が古くその始まりは古代ギリシャとされていますが、広く一般的にはイタリア発祥の蒸留酒(スピリッツ)となり、醸造酒を蒸留した酒に果実や砂糖やシロップなどを混ぜた混成酒となります。端的に言うなら、甘い酒として知られるカクテルのベースとなるアルコール材料が「リキュール」です。フルール風味で甘さがあるのでお酒が苦手な人でも飲みやすいのが特徴ですが、アルコール度数は高めなので気が付くと酔っぱらってしまう事もよくあります。「リキュール」は材料によって主に薬草系・果実系・ナッツ系とその他の4種類に分けられ、ストレートや水割りなどでも飲まれていますが、通常はカクテルとして女性を中心に人気が高いです。最近は自宅でのリキュール造り「ホームリキュール」も人気で、例えば昔から自宅で行われている「梅酒造り」も実は「リキュール」であり「ホームリキュール」に該当します。梅酒は焼酎で造るのでイメージ的に「リキュール」ではない気がしますが、梅の果実に砂糖を入れるので酒税上は「リキュール」なのです。このような果実を原料とする酒を「果実リキュール」や「果実酒」とも呼びます。もしお酒が苦手で「リキュール」などは口にしていないと思っていても、実は洋菓子の風味付けや料理の隠し味などで使われています。少々ややこしいのは、酒税法では焼酎・日本酒・みりん・ウイスキー・ビールなどの単体では「リキュール」ではありませんが、焼酎や日本酒などを原料とした混成酒は「リキュール」となるので「日本酒リキュール○○」や「梅酒リキュール○○」といった商品がいくつも販売されています。また、料理のレシピサイトでも同様にリキュールを手作りする方法がいくつも紹介されています。

リキュールの由来

「リキュール」は11世紀頃の古代ギリシアが始まりとされ、その後はイタリアで普及し欧州全土に知れ渡ったとされます。日本では平安時代に中国から酒造りが伝わったとされていますが、定かではありません。

リキュールの文章・例文

例文1.どんなに仕事で疲れていても、愛犬を撫でながらリキュールや焼酎を飲むと癒されて明日への活力となる。
例文2.妻に隠れてリキュールでつくったカクテルを毎日がぶ飲みしていたら、遂にはシラフでも右手は震えるようになって離婚届を書く時に大変苦労した。
例文3.梅酒に嵌まってからは他のものでも美味しいのではと、抹茶やチョコなどでリキュールを造るようになったが、結局はストローで飲むころしが一番だ。
例文4.実家から梅が大量に送られてきたので、今度の休日はリキュールを造る事にした。
例文5.日本酒リキュールがあれば、後は何も欲しいものはない生粋の呑兵衛だ。
お酒や「リキュール」に関する例文となります。

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リキュールの会話例

  • 質問者アイコン

    明日は昔の友達と飲んでくるから。それで、多分遅くなるから先に寝ていていいよ。

  • 回答者アイコン

    分かったわ。あまり遅くならないでよ。

  • 質問者アイコン

    大丈夫。多分、ビールとリキュールを数杯も飲めば、もう酔って飲めないよ。

  • 回答者アイコン

    リキュールって結構濃いでしょう。悪酔いしないでよ。

明日は久しぶりに友人とお酒を飲む事になった夫と妻の会話内容です。

リキュールの類義語

「リキュール」の類義語には、「洋酒」「ウォッカ」「ジン」「熱」「洋酒」「食前酒」「低アルコール飲料」などの言葉が挙げられます。

リキュールの対義語

「リキュール」を洋酒とするなら対義語は「酒」、同じようにアルコールを飲むとするなら「断酒」「禁酒」、アルコールなら「ノンアルコール」、カクテルとするなら「ホットドリンク」となります。

リキュールまとめ

「リキュール」は醸造酒や蒸留酒に果実や糖分などを加えた甘いお酒で、主にカクテルの原料となります。甘さとは裏腹にアルコール度数は最大55度と高めで、居酒屋やバーなどでカクテルとして飲むだけでなく自宅での「リキュール」を使った梅酒造りとしても人気で、これらは「果実リキュール」「果実酒」とも呼ばれます。

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