リストラ(Restructuring)
リストラは大抵の人は意味を理解しているはずなので、改めてその詳しい解説が必要なのかと疑問に思うかも知れませんが、果たして正確に理解をしている人がどれぐらい居るのでしょうか? 何の略など、きちんと自信を持って説明ができますか? これだけ普及している言葉だからこそ、誤解をしている可能性も高いので、再度認識する為にも、リストラを正しく解説させていただきます。
リストラの意味とは
リストラは、サラリーマンが仕事をクビになる意味だと思っていませんか? 確かに日本ではその様な使われ方が一般的ですし、決して間違いではありません。しかし、日本以外ではこのような使われ方はしません。本来のリストラとは、英語表記「Restructuring」(リストラクチュアリング)の略であり、意味は「再構築」となります。ですから、仕事をクビになった際には、欧米の映画などでは「dismiss」や「fire」が使われるのが一般的で、そこで「restructuring」が使われる事はありません。
また、日本でもそもそもは従業員をクビなどにせず、組織を再構築する際にリストラという言葉が使われていたのに、バブル崩壊や景気低迷で結果として、組織再構築の際には従業員を解雇したり派遣社員を導入するなどして、リストラが「首切り」という拡大解釈として使用され、現在に至ります。
リストラの由来
先ほど解説した様に、「Restructuring」(リストラクチュアリング)を略してリストラになりますが、欧米では再構築という意味で本来の使われ方がしていました。日本でも本来はそのような使い方が望ましいのですが、1990年に入りバブル崩壊などで疲弊した日本経済では社員を解雇するのが常套手段となり、その際に便利な言葉がリストラだったのです。
リストラの文章・例文
例文1.同僚がリストラされ、私も気が気ではない
例文2.リストラされたら、実家に帰る腹積もりは既にできている
例文3.リストラされなかったが、ボーナスは激減した
例文4.不景気なのでリストラも致し方なしという風潮だ
例文5.リストラをする方の部署なので、毎日気が重い
リストラは日本では大変重く苦しい言葉なので、明るい例文が少なくなります。
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リストラの会話例
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企業が不景気に陥って、リストラされるケースがあるみたいだよ。
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どこの会社もそんなリスクがあるんだね。
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リストラされたら大変だな・・・会社にリストラされないような人材になりたいな。
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そうだな。リストラされないように、今日も頑張ろう。
誰しも、リストラは嫌なものです。もし、企業が経営不振になったとしても生き残れるような人材になりたいと思いますね。
リストラの類義語
リストラの類義語には、「お払い箱」「左遷」などの言葉が挙げられます。
リストラまとめ
リストラは仕事をクビになる意味合いとして、すっかり定着していますが、アメリカなどでは再構築という意味として使われ、日本だけが間違った解釈で常態化しています。そこには、日本ならではの欧米のカタカナ語を上手に利用するズルさもあり、クビや解雇と直接表現は言い辛いので、体よくリストラが使われています。