「リテンション」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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リテンション(Retention)

「リテンション」とは「社員の退職を防ぐ事と既存顧客を大事にする事」です。云わば、企業における基本を大事にするビジネス用語とも受け取れ、大きな事をする前に足元を見つめ直すとも解釈できます。新規客や新規採用の方がメリットがあるとする考えもあるでしょうが、これではいつか必ず限界を迎えますよね。だからこそ、近年は基本に立ち返るような在籍社員や新入社員に既存客を大事にする「リテンション」が注目されているのです。

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リテンションの意味とは

「リテンション」の意味は以下の通りとなります。
(1)ビジネス用語で、自社の退職による人材流出を防ぐ事と既存のお客を大事にする事。
「リテンション」(retention)は直訳すると「保持」「記憶」「既存客の維持」「自社製品やサービスの継続利用」となり、文字通りビジネス用語で「既存のお客を大事にする考え」です。厳密にはマーケティング用語と扱われる事も多く、営業で新規開拓をするのは難しいので、現在の顧客をより大事にするという考えから「リテンション」が注目を集めています。また、新規客よりも既存客の方がコスト面が抑えられるという利点もあります。そして「リテンション」にはもう一つの意味もあり、人事用語として自社の社員を大事にして退職をしないように「保持」「守る」という側面です。優秀な人材が次々と退職をするのは大変な損失なので、経営側や人事部は例えば給与体系を見直したり福利厚生を改善するなどして離職をしないように引き止めるのです。よって、社内の人間関係や顧客を大事にするという基本に戻った考えが「リテンション」となります。

リテンションの由来

「リテンション」の由来は残念ながら不明ですが、ビジネス用語として2000年代に入ってから使われるようになりました。当時はリストラや不況などもあって、それらの流れに対応する新しい考えとして受け入れられたようです。

リテンションの文章・例文

例文1.「リテンションマーケティングこそが我が社が生き残る秘訣だ」と社長が新年の挨拶で語った。
例文2.老舗百貨店や大手ディーラーはリテンションを大事にしていると傍からも感じ取れるが、コロナ禍となりそろそろ転換期を迎えているのではないのか。
例文3.人事部に配属され、さっそく新入社員が辞めないようにリテンションをする役目を任された。
例文4.リテンションをするばかりの毎日で、顧客の御機嫌取りをして神経をすり減らすが、いちばんストレスが溜まるのは妻との日常生活であるのは笑える。
例文5.部下と顧客維持のリテンションに取り組んでいたが、そんな毎日に嫌気を差した部下は出社拒否をするようになり、お客さんも他社に流れてと散々な結果になってしまい俺まで鬱になった。
ビジネス用語「リテンション」を使った例文です。

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リテンションの会話例

  • 今年もそろそろ終わりだよ。

  • あっという間でしたね。でも、コロナで倒産するのではと思ったりしたけど、うちの会社はなんとか持ち堪えましたね。

  • まあ不況に強い業界だしね。それに、お客さんを大事にするリテンションの力があるから。

  • なにわともあれ、業績がこれまで通りで良かったです。

職場の同僚男女の会話です。コロナで不景気となる企業が多い中、彼等の会社は持ち堪えて安心しているという内容です。

リテンションの類義語

「リテンション」の類義語には、「マーケティング」「ホスピタリティ」「サービス精神」などの言葉が挙げられます。

リテンションまとめ

「リテンション」は「社員の退職を防ぐ」と「既存客を大事にする」という二つの意味があるビジネス用語です。どちらも会社が成長をするには欠かせられず、だからこそ人事担当者や営業担当者の手腕が試され、ビジネス現場で用いられる言葉となっています。

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