「ルッキズム」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

ルッキズム(Lookism)

｢ルッキズム｣とは｢外見のみで人を判断する評価や考え方で、内面を無視する差別的な問題表現｣です。第一印象として外見はどうしても重要視されますが、外見のみを絶対視するのは少々幼稚であり大人なら尚更情けない所があります。しかし、コロナ禍という理由付けでマスク着用をいつまでも止めないやメイクや整形に固執する点からも、日本という国は少々｢ルッキズム｣が根深すぎるのではないでしょうか。見た目だけに拘りその他が大事でないなら、性格だけでなく知識や教養ですら存在価値はなくなります。

ルッキズムの意味とは

｢ルッキズム｣の意味は以下の通りとなります。
(1)外見至上主義。外見重視主義。見た目で判断する差別的な思考。
(2)外見の美醜といった良し悪しを判断基準として、他人や自分自身を評価する考え方。
(3)中身よりも外見の価値こそが絶対で重要視する判断から、近年は偏見や差別を助長すると社会問題になっている。
｢ルッキズム｣は英語表記｢lookism｣で、｢外見や容姿｣を意味する｢look｣と｢～主義｣の｢ism｣を合わせたアメリカ発祥の言葉です。そもそもの意味は直訳通りに｢外見主義｣から｢外見至上主義｣や｢外見重視主義｣となり、そこから近年は外見で判断する差別として是正する際のキーワードとして｢ルッキズム｣が使われる傾向があります。要するにアンチ差別主義として、自分は外見で人を判断しないや外見で判断する考えは誤りと主張する際に｢ルッキズム｣となります。しかし、その一方では外見を意識する流れを止めるのは難しく、近年は女性だけでなく男性もメイクや整形をしたり、ファッションや体形や髪型などが良ければSNSなどで絶賛され、反対に悪いと罵倒されるのが現実です。大きな流れとしてはファッションやメディア業界ではミスコンテストや水着コンテストを廃止したり人種差別をなくしたり、太っている人を馬鹿にするバラエティ番組は減少していますが、それでもCMに登場するのは基本的に美男美女と相場は決まっていたりと｢ルッキズム｣を人々の脳裏から排除するのは困難です。本能として美を求める限り外見に拘るのはある程度は仕方がないので、外見至上主義とアンチ外見至上主義が互いに妥協点を見つけて双方が歩み寄るのが現実的な着地点ではないでしょうか。

ルッキズムの由来

｢ルッキズム｣は1960年代にアメリカで起こった肥満差別に反対する｢ファット･アクセプタンス運動｣が発祥とされます。肥満差別の廃絶を哲学者･ネルソン･グッドマン氏が世論として訴え、そこで｢ルッキズム｣という言葉が登場します。その後は肥満だけでなく人種･年齢･容姿といったあらゆる見た目の価値観でも反対として用いられるようになります。

ルッキズムの文章・例文

例文1.中学時代を思い返すと、担任教師は完全なルッキズムを代表する差別主義者で見た目が良い女子生徒ばかり贔屓にしていたが、今になると単なるロリータ教師だったと気が付く。
例文2.外見が良いと人生が恵まれるので、ルッキズムを特別手当として給料に反映してもらいたいと、冴えない独身男として海辺を見て黄昏ながら考えてしまう。
例文3.ルッキズムに反対する女性キャスターの99％がテレビ局に美人採用された現実を受け入れず、知性やアナウンス能力だけで勝ち取ったと本気で信じている。

例文4.アイドルの何が問題ってそれはルッキズムというよりも群がる世間知らずの女子供が祭り上げるシステムで、俳優や歌手を目指すと嘘ぶるアイドルを裸の王様にしていずれは軽いドラッグに手を出し警察に逮捕させ、落ちぶれては人生を台無しにさせて終わらせても反省などしないファンと言う名の悪魔だ。
例文5.ビジュアルバンドの異様さが熱狂的に支持され続ける限り、日本ではルッキズムは決してなくならないだろう。
｢ルッキズム｣を使った例文となります。

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ルッキズムの会話例

• 

  独身者が多いのって、もしかしたらルッキズムが影響をしているのかも…。
• 

  それはあまり関係がないんじゃない？ それよりも日本人の真面目さが逆に悪影響になっているんだって。結婚をして失敗したらどうしようって気持ちが強くて、最後の後押しをしないのよ。
• 

  俺はルッキズムだと思うけどなー。後は低収入や先行き不安だって。
• 

  それも確かに大きいわね。年収が低いと愛なんて吹き飛び、怨念めいたルッキズムの強迫観念が復活するもの。

独身者同士が結婚や｢ルッキズム｣について語っています。

ルッキズムの類義語

｢ルッキズム｣の類義語には｢ルックス差別｣｢美貌差別｣｢ルッキスト(外見重視主義者)｣｢ルックス
重視社会｣｢見た目重視｣｢面食い｣などの言葉が挙げられます。

ルッキズムの対義語

｢ルッキズム｣の対義語には｢反ルッキズム｣｢アンチルッキズム｣｢内面至上主義｣｢内面重視主義｣｢性格重視｣｢B専｣などの言葉が挙げられます。

ルッキズムまとめ

内面や性格よりも外見を最も大事にしたり重要視する考え方が｢ルッキズム｣です。最近では差別的な言葉から反対を表明する際に｢アンチルッキズム｣や｢ルッキズム問題｣といったSDGsなどに関連させて、外見で人を判断するのは誤りであると使われる事が増えています。一方では、声高に｢ルッキズム｣を主張すると差別主義者と見られるので、本心は｢ルッキズム｣だが隠している人も増えています。