「レガシー」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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レガシー(legacy)

レガシーは過去の遺産、遺物など故人が残したものという意味とIT業界などでは負の遺産という時代遅れのという意味を持った言葉です。レガシーデバイス、レガシーコスト、前政権のレガシーなど、ビジネスでも政治や経済などでもジャンルを問わず使われる言葉です。レガシーとは「遺産」「時代遅れの」といった意味ですが、近年は「今後評価を受けると予想される計画」についても使われます。特にIT系では知らないと困る言葉なので曖昧な方はしっかりと理解しましょう。

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レガシーの意味とは

レガシーは英語で「legacy」遺産や遺物など故人が残したものという意味です。物だけでなく伝来された文化や仕組み、業績などにも使われます。本来は「過去に作られた価値のあるもの」という意味ですね。しかし「マイナスなもの」として良く使われるのがIT用語でのレガシーです。レガシーシステム、レガシーインターフェイス、レガシーポート、レガシーアプリケーションなど複合語で使われるレガシーは「時代遅れの」「古い」という意味です。昔から使われており旧式なので現行のものでは一部使えなかったりサポートされていないが必要ではあり、更に維持に費用がかかるものなどに使います。いわゆる「負の遺産」です。
別分野でもレガシーコストなど同様の意味で使われる複合語があります。しかし近年は政治などで使われる際に本来の良い意味として使われることも多くなってきました。「遺産」という意味が派生的に「後世へ継ぐもの」となり過去に作られたものだけではなく「今後業績として評価されることが期待出来る計画中または進行中の事業」などを指すようになったのです。

レガシーの由来

「legacy」の語源はラテン語で「legatus」です。意味は「遣わされた人」です。legacyの由来はこのラテン語の「legatus」から「遣わされた人」→「伝達」→「遺言」→「遺産」と連想されていったという説や、この「legatus」がアングロラテン語の「legantia=遺産」と混同されたという説があります。

レガシーの文章・例文

例文1.東京オリンピックパラリンピックでの様々な試みが今後レガシーとして各国の開催時に取り入れられることが期待されている。
例文2.歴史を学ぶことは教育においても経営においてもレガシーを未来に活かすという点で非常に大切だ。
例文3.3月の旅客数はキャリア別だとレガシーキャリア10%、LCC32%増だった。
例文4.組織委員会委員長はこのプロジェクトのレガシー化へ意欲を示している。
例文5.モバイル端末の世帯保有率が94.8%となった今、紙媒体はレガシーだとの論調もあるが、紙媒体独自の良さを熱く語る者も多い。
2002年国際オリンピック委員会がオリンピック憲章に「開催都市または開催国に遺産を残す」と加えたことからオリンピックの話題でもレガシーという言葉が多用されるようになりました。

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レガシーの会話例

  • 古参のプログラマーはレガシーですか?

  • いや、レガシーコードを扱える若いプログラマーはそういないだろ。

  • そうですね。レガシーシステムを現行の言語で再構築する移行ツールの開発にも必要不可欠な人材ですね。

  • そういった移行ツールは今後レガシーとなるだろうな。

IT業界だけではなく様々な業種でも多様される言葉なのでスムーズに使えるように理解しましょう。

レガシーの類義語

レガシーの類義語は良い意味だと「遺産」「財産」、悪い意味だと「負の遺産」「悪弊」、これから残すという意味だと「継承」と言い換えることが出来ます。日本の慣用句で言えば「旧態依然」などもあげられるでしょう。

レガシーの対義語

レガシーの対義語としては、現代的、先進的という意味を持つ「モダン(modern)」が挙げられるでしょう。特にIT業界では「レガシー環境」に対して「モダン環境」などという言い方をして使われています。

レガシーまとめ

レガシーと聞いてスバルの車しか思い浮かばなかった人もしっかりと理解できましたね。レガシーには良い意味と悪い意味、過去のものと継続中のものを表すことがある点を覚え、文脈に対応するように意味を汲み取ったり使ったりしましょう。

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