レタードカーディガン(Lettered Cardigan)
「レタードカーディガン」とは「胸などに特徴的なアルファベットや数字等がデザインされたアメリカ発祥のカーディガン」です。単なる普通のカーディガンも実はいくつもの種類があり、通常は胸などに文字などが入っておらず長さも普通のものを「カーディガン」、ボア素材は「ボアカーディガン」、長いものは「ロングカーディガン」となります。そして胸などにアルファベットの「C」や「M」などのワッペンや刺繍などが付いていると「レタードカーディガン」です。
この記事の目次
レタードカーディガンの意味とは
「レタードカーディガン」の意味は以下の通りとなります。
(1)胸や脇ポケットなどに学校名やブランドのイニシャルや数字をワッペンや刺繍などで取り付けたカーディガンの総称。
(2)アメリカ発の定番ファッションで胸などにアルファベットや数字のワッペンを取り付けたデザインのカーディガンの呼び名で、日本でも若者等にアメカジファッションのアイビールックとして支持される。
(3)「レタードセーター」も同義。
”レタード”は英語表記「lettered」から「読み書き」「学問のある」「文字入り」、”カーディガン”は「前開き式セーター」で、胸や脇ポケット等にアルファベットの頭文字や数字などが入ったワッペンや刺繍を付けたデザインのカーディガンが「レタードカーディガン」です。要するに日本の場合はどちらかと言うならアメカジや古着好きの若者が好むカーディガンで、左胸などに大きくアルファベットやマークなどがワンポイントで入っているので非常に特徴的なデザインになっています。最近はアルファベットなどが入っていないタイプも「レタードカーディガン」と呼ぶので、どこか全体のデザインや雰囲気から古き良き時代を感じさせるタイプは全て「レタードカーディガン」となっているようです。そもそもとしてトレンドに左右されないベーシックなファッションなので男女を問わず一定の層からは常に支持を得ていて、またユニクロなどファストファッション店では低価格で購入可能ですが高級ブランドや入手困難なヴィンテージタイプは価格が高騰し、一見すると大きな違いがなくても実は価格差が激しい商品が「レタードカーディガン」です。
レタードカーディガンの由来
「レタードカーディガン」は1950年代のアメリカで誕生しました。当時は有名大学の体育会系学生の最先端ファッションで、花形スポーツであるアメリカンフットボールやバスケなどの学生達が団結や仲間意識からセーターやカーディガンに所属する大学やチーム名の頭文字を大きくデザインしたワッペンを貼り付け始め、それが瞬く間に全米各地に広がっていきました。因みに「カーディガン」は1854年の「バラクラヴァの戦い」で活躍したイギリス人陸軍軽騎兵旅団長の名前(カーディガン伯爵ジェイムズ・ブルデネル)が由来となっています。
レタードカーディガンの文章・例文
例文1.娘が初給料でレタードカーディガンをプレゼントしてくれて感激したが、後からGUで1000円以下で売られていたと知って少々複雑な心境になった。
例文2.昔買ったレタードカーディガンを着てみたら、ボタンが吹き飛んでしまい我ながら腹が出すぎたと自覚した。
例文3.レタードカーディガンでお揃いコーデをするのが夢だった。
例文4.アメリカのインディーロックやソウルミュージックすらまったく聴かないアニメや邦楽ファンが中途半端にファッションをかじってレタードカーディガンやヴィンテージデニムを語るとイラッとする。
例文5.全国の古着屋を巡りレタードカーディガンを大人買いする為に今からコツコツと貯金している。
「レタードカーディガン」を使った例文となります。
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レタードカーディガンの会話例
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どうよ、このレタードカーディガンは。
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良い感じじゃない。それって珍しいタイプだけど、もしかしてヴィンテージで貴重な奴なの?
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当然だよ。俺が買うのは全部拘りのものばかりだよ。えっ、価格がいくらかって? それは車が1台買えるぐらいだよ。って言っても、中古の軽自動車の一番安いモデルだけど。
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それでも数十万ぐらいはしたんでしょう? 私はカーディガン1着にそこまで出せないわ。
大金を注ぎ込んで貴重な「レタードカーディガン」を購入したという内容です。
レタードカーディガンの類義語
「レタードカーディガン」の類義語には「Vネックカーディガン」「クルーネック」「リブカーディガン」「ケーブルカーディガン」などの言葉が挙げられます。
レタードカーディガンの対義語
「レタードカーディガン」の対義語は厳密にはありませんが、長さが違う派生タイプとして「ロングカーディガン」「ショートカーディガン」「コーディガン」などがあります。
レタードカーディガンまとめ
1950年代頃にアメリカの運動部で活躍する大学生達に流行ったのが「レタードカーディガン」で、胸などに大学やチーム名の頭文字が入っているのが大きな特徴でした。その後アメリカでは学生以外にも広まり定番ファッションとなり、現在の日本でもアメリカファッションの古着好きからファストファッションなどの定番アイテムとして幅広く受け入れられているのが「レタードカーディガン」です。