ワイプ(Wipe / window)
テレビの制作会社スタッフや一流番組のプロデューサーを夢見ている人にとって、知っておきたいのが業界用語です。主にバラエティ番組などで使われる手法のひとつに、ワイプがあります。ワイプを効果的に用いることによって視聴率アップも思いのまま。気になるワイプの中身について、チェックしていきましょう。
ワイプの意味とは
ワイプとはテレビの情報番組で用いられる、画面の隅っこに映っている小さな窓のことを指しています。丸や四角、ダイヤのカタチなどワイプの形状には様々あります。ワイプを用いることによって視聴者の人たちは「まるでスタジオにいるコメンテーターや芸能人と、お茶の間で一緒にVTRを見ているような気持ち」に浸ることができます。一緒の時間をシェアしているような温かい心持ちになれるため、視聴率もおのずと上がっていきます。ワイプは番組を面白くするためのひとつのテクニックなのです。
ワイプの由来
現在ではテレビのスイッチを付けると、当たり前のようにおまけで付いてくるワイプ。一番初めにワイプの手法が採用されたのは、1990年代の日本テレビ系列のバラエティ番組といわれています。ある敏腕プロデューサーの手によってイチかバチか取り入れられたワイプの方法は、瞬く間に業界内にヒット。現在ではワイプ内のリアクションがうまい「ワイプ芸人」という異名まで飛び出すほど、テレビ業界にとって欠かせない技法となっています。
ワイプの文章・例文
例文1.次のワイプに国会の中継画像を入れてくれるかな
例文2.ワイプを効果的に使うことで、視聴率はぐんぐん上がる
例文3.うちの事務所きっての、おすすめワイプ芸人です
例文4.彼女は歌だけではなく、ワイプ芸としての才能もある
例文5.ワイプ無しの画像に切り替わります
今では当たり前のように見かけることになったワイプ。スタジオにいる芸能人の喜怒哀楽をばっちり映してくれる、欠かせないアイテムです。一方でワイプの使い過ぎに対して、「VTRが見づらい・目ざわり」という批判的な声もありバランスの良さも求められています。
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ワイプの会話例
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テレビを観ていると、たまに画面の端っこに出てくる枠が気になるんだよね。
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ワイプのことですかね?
アレがあると視聴率が上がるらしいですよ。 -
ワイプって言うんだ!そういう効果のものなんだね!
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それ目的だけではないと思いますけど、そうらしいですよ。
ワイプという名前を知らなかったという人も、今度から使ってみて下さい。
ワイプの類義語
VTRに対するリアクションが上手い人のことを「ワイプ芸人」「ワイプモンスター」と呼ぶことがあります。感情表現がうまく人を惹きつける魅力もなくてはならないワイプモンスター。芸能界で生き残るためには、こうしたワイプ芸を磨くことも必要なのかもしれません。
ワイプまとめ
ワイプとはテレビのバラエティ番組でよく目にする、画面の下に表れる小さなボックスのことです。視聴者はワイプを見ることによって、スタジオの芸能人と一緒の空間でVTRを見ている気持ちになれます。共有・共感の気持ちを引き出してくれるワイプ、上手に扱うことで念願の視聴率アップも狙うことができそうです。